国民病のひとつといわれるほど、多くの人が抱えている「腰痛」その中でも、日常生活に支障をきたす状態を「腰痛症」といいます。

自宅で勉強や仕事を行うことも多い今、腰痛で困っている人も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、腰痛症の原因や治療、自宅でできる予防など「腰痛症」についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

腰痛症の原因とは?

腰痛症とは、腰が痛い状態の病気を指します。心臓病や脳卒中のように病気そのものの名称ではなく、腰が痛くなるさまざまな病気の総称です。

腰が痛くなる原因は複数あり、代表的な原因には次のようなものがあります。

  • 坐骨神経痛
    坐骨神経といわれる太い神経が圧迫されたり損傷することで、その周囲にある腰や足に鋭い痛みを感じる状態です。加齢や運動不足でも起こりやすく、早期であれば生活を見直すことで予防・改善できます。
  • 腰椎椎間板ヘルニア
    「椎間板」といわれる骨同士のクッション素材の軟骨が、外に飛び出し神経を刺激している状態です。神経を圧迫するため、痛みやしびれを感じます。椎間板の中でも、腰椎(腰部分)で起こると強い腰痛の原因となります。
  • 脊柱管狭窄症
    神経が通っている脊柱管。この脊柱管が、周囲に存在する骨や関節の棘により狭くなった状態です。椎間板ヘルニアが進行するとなりやすい状態ともいえます。脊柱管が狭くなるため、神経や血管が圧迫され腰痛を生じます。少し歩くだけでもしびれや痛みに悩まされ、休憩しなければ歩けない症状がでることもある病気です。
  • 骨粗鬆症
    骨粗鬆症とは、骨の密度である骨量が減った状態です。骨粗鬆症は、その病気自体では腰痛を感じません。しかし骨が弱っていることで骨折しやすく、背骨を骨折することで腰痛の原因になることも。骨粗鬆症は高齢化するに従い誰でもなる可能性がありますが、カルシウムやビタミン、たんぱく質を摂るなど予防することも可能です。
  • 運動不足・激しい運動
    病気以外にも、日常生活での運動不足や過剰な運動を行うことで腰痛症を発症することも。運動不足では背中を支える筋肉が衰え、背骨や神経に負担がかかることで腰痛を感じます。また激しい運動では、無理な負荷がかかり筋肉が疲弊し、筋膜性の痛みを感じます。そのため、日常的に行う適度な運動と腰に負担をかけない姿勢が重要となるのです。
  • 外傷
    もちろん腰に外傷があることでも腰痛を感じます。外傷による腰痛はさまざまで、切り傷や殴打など多様です。外傷後の腰痛が強い場合は、すみやかに受診し原因を検査してもらいましょう。

など

腰痛症の検査

腰痛症の検査には、主に「触診」「MRI」「レントゲン」「CT」「造影検査」などがあります。疑われる原因により使い分けられており、種類はさまざまです。

検査の主な内容は次の通りになります。

  • 触診
    その名の通り、指で触りながら原因を見つける検査です。医師が部位を触診し、おおまかな原因を断定していきます。しかし触診では、原因を確定することは難しいです。
  • MRI
    MRIは強い磁石を使用し、電波を使って断面を撮影する検査です。身体の臓器や血管まで撮影できるため、腰部分では脊椎や臓器を検査することに優れています。とくに椎間板ヘルニアの検査には最適です。
  • CT
    CT検査とは、X線を使用し断面図を撮影する検査です。この検査では、出血を伴う疾患や臓器などの検査に優れています。腰部の臓器を調べられるため、臓器疾患による腰痛を発見するのに適しています。
  • 造影検査
    造影検査とは、検査したい部位や血管に造影剤を流し、形や機能などを観察する検査です。X線を使用し、造影剤を入れた部分の撮影を行います。腰痛の原因が断定できない場合や、疑われる原因によっては行われる検査の一つです。

など

検査で腰痛の原因を探り、原因にあった治療を行っていきます。

腰痛症の治療方法

腰痛症の治療方法は、原因によって異なります。前述したように、腰痛症の原因となる疾患は多いため、まずは疾患や原因の特定が必要です。

その上で、原因を取り除く治療や痛みのケア、リハビリテーションなどの治療を行っていきます。

場合によっては、整形外科分野以外の治療が必要となるため、まずは原因を見つけることが重要です。

自宅でできる腰痛症の予防方法

正しい姿勢を保つ

デスクワークや在宅勤務が多い昨今、正しい姿勢を意識している人は少ないのではないでしょうか。

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日常的な腰痛は、姿勢が悪いことで腰に負担がかかり生じることも多いです。そのため日ごろから良い姿勢を心がけることは、腰痛症の予防に繋がります。

正しいとされる姿勢は、「背筋が伸びている」「あごを引く」「足と腰が90度になっている」姿勢です。

この姿勢を意識し、猫背や歪みのないように姿勢を整えましょう。

適度な運動を行う

適度な運動は背中の筋肉を支える上で重要です。背中の体重をしっかり支えられるように、ウォーキングや背筋を意識した運動を定期的に行いましょう。

過剰な運動は、筋肉を傷めることにもつながるため注意が必要です。

また背中の柔軟性を保つために、入浴後のストレッチもおすすめといえます。腰痛予防だけでなく、日ごろの運動不足解消にもぜひ適度な運動を取り入れてください。

ストレスを取り除く

腰痛症には、心因性の原因もあります。長く強いストレスは、腰痛や身体の痛み・だるさにつながるためストレス発散が重要です。

ストレスでは血行が悪くなってしまうため、入浴や運動、カラオケなどでストレス発散を行いましょう。

好きなことを適度に取り入れれば、ストレスによる腰痛の予防に繋がります。

腰痛症は日ごろの予防が重要

腰痛症は病気が原因でない限り、日ごろ注意することで予防することができます。治療が必要な腰痛とは、かなり進行した状態です。

「最近腰が痛いな」という方は日ごろの予防を心がけ、腰痛改善につなげましょう。

その際は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

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著者情報

腰痛メディア編集部
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