腰痛を予防したり解消するためには、体幹の筋力を強化することが方法の一つとして推奨されています。
しかし、体幹を鍛える方法は地味できついというイメージもあり、継続して取り組めない場合もあるでしょう。
運動を継続するためには、楽しむことも大切な要素です。
そこで、今回はトランポリンを活用して腰痛を予防、解消する方法を紹介していきます。
目次
腰痛と姿勢の関係
腰痛を解消したい場合には、姿勢を正しくすることを提案される場合が多いはずです。
しかし、習慣化された姿勢を改善することは、すぐにできることではありません。
例えば、リハビリなどの分野では股関節の柔軟性や体幹の筋力を向上させ、対処する方法を提案されますが、それと同時に運動習慣自体を獲得することを目標として計画を立てていきます。
しかし、自宅で運動に取り組む場合には習慣化が難しく、姿勢の改善や腰痛の解消効果を実感できるまで継続できない方が多いのです。
その点、トランポリンであればトレーニングより遊びに近い感覚で取り組むことができるため、体幹を鍛え腰痛を予防、解消する方法として検討してみてはいかがでしょうか。
トランポリンを利用して姿勢を改善
トランポリンは、不安定な場所で姿勢を保ちバランス機能を鍛えるために有効な方法です。
特に腰痛に悩まされている方の多くは、姿勢が悪いことや長時間の同じ姿勢により腰背部の筋肉が凝り固まり、腰痛になりやすい状態です。
トランポリンでは、不安定な面で足踏みをするだけでも無意識にバランスをとろうと、体幹や股関節周囲の筋肉でバランスを保とうとします。
そのため、姿勢の改善に重要と言われている体幹の筋肉を活性化させ、鍛えることができるのです。
空中で姿勢を保つことで期待できる効果
体操やトランポリン競技者は、体幹の筋力が安定しており、姿勢が整っています。
特に空中で姿勢を保持し綺麗に見せる際には、腹筋や背筋に一定以上の筋力が必要となるでしょう。
もちろん、トランポリン以外にも筋力トレーニングは実施されていますが、鍛えた筋肉を効果的に作用させるには実際に競技に取り組み、筋力を発揮させることが大事です。
そのため、一般的な方でもトランポリンを使用し、空中で姿勢を保ち着地することを意識的に行うことで、バランス感覚や体幹の筋肉が整い、腰痛の予防や解消にも効果が期待できるのです。
トランポリンを使用するメリット
体幹の筋力トレーニングでは、自重を使った方法が多く自宅でも行いやすいという利点がありますが、地味な運動で継続するには強い意思が必要です。
しかし、トランポリンであれば無意識でも体幹の筋肉を刺激し、鍛えることが期待できるのです。
楽しんでトレーニングが行える
トランポリンを利用するメリットでは、楽しんで運動ができるということです。
不安定な面で上下や左右に揺れたり、弾んだりするなかでバランスを保ち、転ばないようにすることは、運動というよりも、課題をクリアしていく遊びに近い感覚があるはずです。
そのため、自然と笑みになる方も多いのではないでしょうか。
運動やトレーニングを継続するためには、楽しんで取り組めることも重要な要素です。
トランポリンであれば、日々楽しんで運動に取り組むことができるはずです。
幅広い年代で活用できる
トランポリンは幼少期からシルバー世代まで幅広く活用することが可能です。
幼少期であれば、不安定な面で弾むことで、知らず知らずのうちに体幹の筋力やバランス感覚を養うことができるでしょう。
特に、成長期においては動作を中心に鍛えることが有効とも言われており、筋力トレーニングなどよりも動作の特徴を活かした運動を取り入れることが大事です。
またシルバー世代の場合には、不安定な面で姿勢を保つことで体幹や股関節の筋力トレーニングが行え、腰痛や転倒の予防効果が期待できるでしょう。
運動の難易度の調整がしやすい
トランポリンでは、運動の難易度の調整が行いやすいという利点があります。
例えば、最初の内は両足を揃えた状態でジャンプと着地を繰り返し、徐々に足幅を変えたり、前後に足をずらしたりすることで、バランスの取り方を変え、体幹や股関節の筋肉に刺激を加えます。
より難易度を上げたい場合には、片足での跳躍や着地などより不安定な方法を選択するとよいでしょう。
一方で、バランス感覚や転倒への恐怖心が強い場合には、片脚だけトランポリンに乗せてトランポリンを下方向に押し込んだり、座った状態でトランポリン上での揺れる感覚を楽しんだりしてもよいでしょう。
まずは、継続的にトランポリンに慣れ徐々に運動の難易度を上げることができるのもトランポリンの魅力です。
トランポリンの注意点
トランポリンは楽しく、体幹やバランスを鍛えることができますが、腰痛がひどい場合には跳躍を中心とした運動は、かえって腰痛を悪化させてしまう危険性もあります。
そのような場合には、上記で説明したように座ってバランス感覚を養ったり、トランポリンを片脚で押し込んだりし臀部の筋肉を鍛えることをおすすめします。
腰痛には安静が大事と言われていましたが、最近では適度な運動を行い筋力を必要以上に低下させないように取り組むことが大事と言われてます。
トランポリンであれば、取り組み方次第で安全に低負荷の運動も行えるため、筋力を維持することもできるのです。
トランポリンと腰痛まとめ
最近では自宅用に簡易的なトランポリンが販売されており、取り組むためのハードルが低くなっています。
また、多くの年代で利用でき、難易度も調整できるため自宅でのトレーニングとしても取り入れやすいのではないでしょうか。
これまでに自重での体幹トレーニングに挫折したり、腰痛の予防に加えバランス感覚も効果的に鍛えたいと考えている方は、トランポリンを利用したトレーニングに取り組んでみてはいかがでしょうか。
参考:トランポリンの健康効果|ベリコン(bellicon)