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「腰が痛いからコルセットを巻いたんだけど、これであっているのかな」

ぎっくり腰などの腰痛になったら、コルセットを使うという方も多いでしょう。
しかしコルセットの正しい巻き方、あなたはご存知でしょうか?

コルセットは、ただ腰に巻くだけでは正しい効果が得られません。適切な使い方をすることで始めて効果を発揮するのです。
そこで本項では、コルセットの巻き方や注意点を徹底に解説します。コルセットの正しい使い方が分からない方は、必見ですよ!

コルセットを巻く効果

コルセットを巻くことで、腰痛が緩和されたり、早期に回復したりする効果が期待できます。
コルセットの持つパワーをもっと詳しくみていきましょう。

腹圧がかかる

腹圧とは「お腹の圧力」のことで、人体に備わっている「自然のコルセット」のようなものです。腹圧が高まることで、腰痛になりにくくなったり、痛みを緩和できたりします。

例えば重い荷物を持ち上げるとき、意識をしていないのに、自然とお腹に力が入ると感じる方も多いでしょう。これはお腹に力を入れることで腹圧が強くなり、腰にかかる負担をカバーしてくれるのです。逆に腹圧が弱いと、腰にかかる負担が増大し、腰痛を招くきっかけになってしまいます。

腹圧が高めるには、コルセットを巻くことが効果的です。腰痛予防や痛みを緩和するには、コルセットの着用がおすすめと言えるでしょう。

保温

コルセットには、熱を逃がさない保温効果もあります。
腰痛には「冷え」が、なによりの大敵です。血行が悪くなることで、組織の修復が遅くなり、患部の回復が遅れてしまいます。

コルセットを巻くことで腰が温まり、血行促進が期待できます。ただし夏は汗をかきやすく、皮膚トラブルを起こしやすいので、ナイロン製のコルセットがおすすめです。ナイロンは通気性がいいので、皮膚トラブルの予防が期待できます。

早期回復

怪我をした部位を固定するのは、怪我を早く治す基本中の基本です。固定には患部を、回復負担を軽減し、回復を早める効果が期待できます。コルセットを腰に巻くのも同じ原理です。コルセットを巻くことで腰が固定されるので、腰痛からの早期回復が見込めます。

このようにコルセットには腰痛をさまざまな効果を発揮します。さらにコルセットの効果を高めるためには、自分にあったコルセット選びが必要不可欠です。次項でコルセット選びのポイントを解説していきます。

コルセットの選び方

コルセット選びには「腰痛の症状」や「素材」、「価格」、「体型」に合わせて選ぶことが重要です。それぞれどのような点に気をつけて選んでいくべきか、紹介していきます。

腰痛症状に合わせて選ぶ

腰痛のば固定力が強いもの、痛みが弱ければ固定力が弱いものを選ぶようにしましょう。

例えば「ぎっくり腰」のように、強い急激な痛みが発症する腰痛には「軟性コルセット」がおすすめです。軟性コルセットとは、支柱が縦方向に入っている固定力が強いコルセットのこと。縦方向に入った支柱は腰の支えになるので、痛みが強い腰痛もしっかりカバーしてくれます。

また腰を反ったりする心配もないので、腰痛が悪化することも防げるのです。反対に弱い痛みが続く「慢性的な腰痛」には、骨盤ベルトがおすすめです。骨盤ベルトとは腰に巻くバンドのようなもので、あなたの腰を優しく保護してくれます。

軟性コルセットのように支柱が入っていないので、動きが制限されることもありません。また骨盤ベルトには、骨盤を矯正する効果があるので、腰痛の根治治療にも活用されます。
骨盤矯正を目的に骨盤ベルトを使いたい場合は、医師や専門家に相談し、アドバイスをもらうといいでしょう。

体型に合わせる

コルセットは、腰回りの大きさごとにサイズ分けされているので、自分の体型にあったコルセットを選ぶようにしましょう。
腰回りの大きさの測り方は、下記の通りです。

必要なもの メジャー。お腹に巻くので、柔らかい素材がおすすめです。
1.背筋を伸ばして、まっすぐに立ちます。
2.鏡を見ながら、上前腸骨棘と呼ばれる腰骨の一番出っ張っているところに巻きます。このときメジャーが斜めにならないように、鏡を見ながら、メジャーが床に対して水平になるように巻きます。
3.メジャーたるんだり、お腹に食い込んだりしないように注意して、測定します。

価格

予算を決めて、その範囲内で購入できるコルセットにしましょう。コルセット選びは、自分の腰痛症状や体格に合わせたものを選ぶことが重要です。「高いもの=自分にあったもの」というわけではありません。

自分の目的に合わせたコルセットを選択し、正しく着用することが大切と言えるのです。

コルセットの巻き方

ここでは腰痛のときに、もっとも使われる軟性コルセットの巻き方について解説していきます。骨盤ベルトもほとんど同じ巻き方なので、骨盤ベルトを着用する方も参考にしてみるといいでしょう。

なお軟性コルセットも骨盤ベルトも、肌着のうえから着用するようにしてください。素肌の上に着用すると、汗でかいたときにコルセットが汚れてしまったり、コルセットで肌が擦れて傷ついてしまったりする恐れもあるので、注意しましょう。

コルセットの付け方

①コルセットの上下を確認する。コルセットにはタグがついているので、タグの文字が読める位置が正確なポジションです。
タグがついていない場合は、腰にあたる金具部分が「ハ」の字になるようにして身に付けます。
②コルセットは背中側からおへその下にかけて巻いていきます。
しっかり固定できるように、背中からお腹にかけて、下っていくように少し斜めに固定します。
さらに固定力を増すために、腰骨の下をコルセット下1/3があたるように巻いていきます。
③マジックテープは、指3本入るぐらいの強度で止めると、丁度いい強さで固定できるでしょう。

コルセットの付け方がわかったら、今度はコルセットを着用するうえでの、注意点を確認していきましょう。

着用するときの注意点

コルセットを着用するうえで、注意すべきポイントが2つあります。どのような点に注意すべきなのか、改善策も合わせて紹介していきます。

一日中つけっぱなしにしない

腰が痛いからといって、1日中コルセットを巻いていると、腰痛を悪化させてしまう原因になります。コルセットを巻くのは、腰痛が酷いときや重い荷物を持ち上げるときなど、場面を限定するようにしましょう。

なぜならコルセットをずっと着用していることで、腰痛を予防する筋肉が衰えてしまうからです。腰痛が治まっていきたら、コルセットを外してみたり、適度な運動をしたりして、腰まわりの筋肉をつけていくことが重要です。

またコルセットの長時間に及ぶ着用は、湿疹や汗疹などの肌トラブルを起こす要因にもなりかねないので、寝るときはコルセットを外すようにしましょう。そして、腰痛体操やストレッチなどを行いながら、体のケアを行っていきましょう。

医師や専門家の指示を守ること

整形外科の医師や専門家の診断により、コルセットの着用をすすめられることがあります。その場合はコルセットを自分の判断で外したりせず、必ず医師や専門家の指示を守るようにしてください。

例えば骨折や腰の手術をしたあとにも、コルセットを着用する場合があります。しっかり患部を治すためにも、患部を安静にさせることが必要不可欠です。それを「もう痛くないから、大丈夫だろう」と自身の判断でコルセットを外した行うと、せっかく治りかけた部位が、また痛んでしまうこともあります。

不要なトラブルを避けるためにも、医師や専門家からコルセットを巻くように指示された場合は、しっかりと指示を守るようにしましょう。

まとめ

自分にあったコルセットを選び、注意すべき点に気を付けて、正しくコルセットを着用していきましょう。

ただしコルセットは痛みを和らげるものであり、腰痛を治すものではありません。腰痛が和らいできたら、コルセットを外したり、運動に取り組んだりして、腰まわりの筋肉をつけて腰痛を治していきましょう。

参考URL
骨と筋肉とメディエイド
くに整骨院

著者情報

腰痛メディア編集部
腰痛メディア編集部

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