多くの人を悩ませている腰痛ですが、その原因は実にさまざまです。たとえば、普段使用しているイスが腰痛の発生に関わっているということも少なからずあり得ます。

腰痛の改善や防止を目指すのであれば、使用しているイスの性能や相性をよく見極めること、そして正しい座り方が非常に重要です。この記事にて、腰痛を防ぐためのイス選びや座り方について解説していきます。

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イスが腰痛を引き起こす理由

なぜ、イスが腰痛の発生に影響を及ぼすのでしょうか。その要因はひとつだけではありません。それら複数の理由について、箇条書きで解説していきます。

背丈と合っていない

考えられる理由のひとつは、いつも座っているイスと身体の相性がよくないことです。かんたんに言えば、座る方の身長に対してイスの丈が高すぎる、あるいは低すぎる状態のことを意味します。

こうしたイスを半ば無理に使わなければならなくなった場合、身体をなんとかイスに合わせようとするため、腰が不安定な位置に固定されやすいのです。それに加え、向かい合っているデスクとの高さにも差があると、より腰に負担がかかってしまいます。

イスの構造に欠点がある

高さは合っていても、イスの構造自体に問題があるという場合も考えられるでしょう。見映えのよい装飾がなされている一方、座る方の負担はあまり考えられていないようなイスは決して少なくありません。

たとえば、腰や背もたれの部分が大きすぎか小さすぎ。あるいは弾力性が乏しい等の欠点を持ったイスは、長時間の使用に向いているとは言えないでしょう。

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そもそも座り方がよくない

腰痛の原因は、イスそのものだけではありません。座る方の使い方にも問題が見られる可能性があります。目の前のPCに顔を近付けるため猫背になっている、背中を必要以上にもたれさせる、あるいは反らせるなどの座り方は、身体にとって決してよいものではありません。

いわゆる「猫背」や「反り腰」などと呼ばれる姿勢の悪い座り方を長期間続けていると、身体への負担が増大し腰を痛める原因となります。こうした座り方は腰のみならず、肩や首など身体全体への痛みにもつながるでしょう。

腰痛にならないためのイス選び

イスの選び方②0423

腰痛を未然に防ぐためには、購入段階でしっかりしたイスを選ぶことがポイントです。この項目で解説する点を考慮した上で、自分に合ったイス選びをしましょう。

きちんと座れる構造になっているか

おしゃれなイスにこだわるというのも決して悪いことではありませんが、座りやすさや身体への負担を捨ててまで重視すべきポイントではありません。

大事なのは、何より「ちゃんと気持ちよく座ることができるか」ということです。自然と猫背や反り腰になってしまう構造になっていないか、座っていて違和感を覚えないかということに気をつけてイス選びを行ってください。

自分の身体にフィットしているか

イス自体の構造が優れていても、自分の身体と合っていなければ意味はありません。「評判がよかったから」と高価なイスを買ったはよいものの、イスが小さすぎ、あるいは大きすぎたりすれば、座り心地がその価値に見合わないどころか、かえって腰を痛める結果となってしまいます。

自分の身体にフィットするかどうかは、見ただけでは分かりづらいものです。できることならば、実際店舗に行くなどして座り心地やサイズ感を目と身体で確かめるのがよいでしょう。どうしても合うものが見つからないという場合は、オーダーメイドという選択肢もあります。多少費用はかかりますが、それでも健康を考慮すればメリットは大きいと言えます。

身体に負担がかからないか

腰を痛めやすいイスは、うまく負担を逃してくれません。人間がイスに身体を預ける際は、腰やお尻等に体重がかかってしまいます。それらの負荷を軽減してくれないイスに長い時間座り続けるとダメージがどんどん蓄積し、腰痛の発生へとつながるのです。

身体のことまできちんと考えて作られたイスは、必要以上の負担がかかりすぎないよう考慮の上設計されています。たとえば、適度にクッションを挟んでいたり、柔らかい素材を外装に使ったりなどです。

腰痛防止のための座り方

イスの選び方③0423

腰痛発生のリスクを減らしたいならば、イスへの座り方自体にも気をつけるべきです。たとえ年齢が若くとも、座り方に問題があれば腰痛に悩まされることになってしまいます。以下のような点に日頃から注意し、腰を大事にしてあげましょう。

適度に立ち上がる

座るという動作は疲れないというイメージがあります。たしかに、歩行時のように足首やつま先に強い負荷はかかりません。しかし、長時間座り続けていると、腰をはじめとする下半身の部位が圧迫され、血の巡りや骨盤に悪影響を与えます。立ち続けることと同様、着席をずっと継続するのは決して身体によいものではないのです。

そのため、デスクワーク中は適度に立ち上がるなどして、身体を動かす機会を作ることがよいでしょう。可能であれば、30分以上座り続けることのないようなルーティンを構築できれば望ましいです。

クッションを合わせて利用する

今使っているイスに違和感を覚えるけど買い替えるのが難しいという場合、クッションを敷くという方法がよいでしょう。イスと臀部との間にやわらかい素材のクッションを挟むことで、下半身への負担を軽減させることができます。また、イスの高さが足りない場合、それを補うのにも役立つでしょう。

クッションを選ぶ際のポイントは、「自分にとって座り心地がよいこと」に加え、「使用しているイスに合っていること」です。クッションとイスのサイズが合っていないと、位置がズレやすくなるため却って座りづらくなってしまいます。

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ポイントは「坐骨神経」

坐骨神経は、腰のあたりから足の先端までに行き渡っている神経のことであり、下半身の刺激や感覚に深く関わっています。姿勢の悪い座り方によってこの神経に必要以上の圧がかかり、腰痛が発生するおそれがあるとされてるのです。

よって、腰痛を防ぐためには、正しい姿勢を心がけることが方法のひとつとして挙げられるでしょう。正しい姿勢を維持するコツとしては

・臀部左右が均等にイスに着いていること

・足を組まず、かといって伸ばしすぎないこと

・不必要に前かがみになったり、のけ反ったりしないこと

・背中をピンと張りすぎず、力を入れすぎないこと

が挙げられます。

体重を増加させない

また、腰への負担は自身の体重によっても左右されます。体重が重く、脂肪が増加すればするほど下半身に掛かる負荷は大きなものとなってしまうでしょう。よって、体重が増えすぎないための日々の心がけが肝心です。

ご飯は決して食べ過ぎることなく、また糖分の高い間食もなるべく控えるようにしましょう。それに加え、ウォーキングや体操など、少しでもよいので身体を動かす習慣を身に着けるようにしてください。もちろん、痩せすぎも身体にはよくありません。

まとめ

イスの選び方④0423

世界情勢の大きな変化によってテレワークや副業が盛んになった昨今、腰痛対策はますます重要視されています。机に向かっての長時間作業において、自分の身体にあったイス選びは欠かせません。「安かろう悪かろう」といったいい加減な気持ちではなく、ずっと長く付き合える最適なイスを選び、正しい座り方を心がけましょう。

参考
腰痛は椅子が原因?デスクワークの人は要注意!正しい椅子の選び方と腰痛治療について|メディカルフロンティア
デスクワークの腰痛原因は座り方にあった!正しい座り方のポイントは頭の位置に|株式会社加地

著者情報

腰痛メディア編集部

こんにちは。 腰痛で悩む多くの方に役立つ情報を毎日お届け。それぞれが違った痛みの場所・違った痛みの度合い・違った原因をお持ちです。 一人一人が自分の腰の状況(病態)を理解し、セルフマネジメントできるようになることが私たちの目標です。記事のご意見・ご感想お待ちしております♬

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