肩こりと腰痛には因果関係があります。

肩こりが起きる一番の原因は、肩甲骨と首の骨を繋いでいる僧帽筋という大きな筋肉に負担がかかることです。もしくは肩甲挙筋という肩甲骨を上に引き上げる働きをする筋肉の痛みが肩こりになります。

僧帽筋はアウターマッスルの一種で、手を動かす時に肩甲骨を胸郭に安定させるために僧帽筋上部が働きすぎていると、疲労によって肩こりが起きてしまいます。

肩甲骨の内側についている菱形筋という筋肉をうまく使って、肩甲骨を内側に引き寄せて僧帽筋上部の負担を減らすことが必要です。菱形筋がうまく働かず肩甲骨が外側に開いてしまうと、肩が前に出て背中が丸まった姿勢になってしまいます。

重心が前にいってしまうと、腰の骨を引っ張る脊柱起立筋に負担が増えてしまいます。それによって、脊柱起立筋の筋筋膜性腰痛を引き起こしてしまいます。菱形筋をうまく使い、良い姿勢を保つことが肩こりや腰痛に有効です。

筋肉に過度な負担がかかることによって、痛みが出ることが多いので、筋肉からくる痛みには、マッサージや温める、針などの治療法も有効になります。

しかし、マッサージで一時的に痛みが取れても、日常生活で同じように筋肉に負担をかけ続ける生活をしていると、再び痛みが出てしまいます。そのためマッサージのような対症療法ではなく、痛みの起きない体にするために、ストレッチや体の使い方を身につけることが重要です。

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著者情報

金岡 恒治(かねおか・こうじ)MD,PhD
金岡 恒治(かねおか・こうじ)MD,PhD

早稲田大学スポーツ科学学術院教授

日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病医

日本スポーツ協会認定スポーツドクター

日本水泳連盟理事・医事委員長 ほか

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