本来湾曲しているべき首の骨が、まっすぐになった状態を指す「ストレートネック」である方は、一度枕やマットレスなどの寝具を見直してみてください。「枕やマットレスを変えたらストレートネックが治る!」とまでは言えませんが、寝起きに首や肩、腰が痛いという場合は、症状が改善される可能性があります。また今は不調がなくても、体に合わない寝具を使っていると、ストレートネックや腰痛になってしまう恐れがあるので、注意しましょう。

今回は腰痛を伴うこともあるストレートネックに良い枕やマットレスについて解説します。またストレートネックや腰痛の症状を根本から解消するための方法も紹介するので参考にしてください。

腰痛の原因ともなるストレートネックの特徴

寝具について解説する前に、まずはストレートネックの概要を紹介しておきます。以下の内容を参考に、自分に該当する部分がある場合は、後述を参考に枕やマットレスを見直してみてください。

不良姿勢が原因で首がまっすぐになってしまう

ストレートネックは、スマホの見過ぎや長時間のデスクワークなどで、首を不自然に前傾させる姿勢が続くことにより、本来前に向かって湾曲しているべきはずの頚椎がまっすぐになってしまう状態のことです。首まわりの筋肉(斜角筋や僧帽筋など)が緊張したり、骨が変形したりして、首が自然なカーブに戻らなくなってしまいます。

腰痛や頭痛、吐き気、手のしびれなど様々な症状が出る

頸椎の周囲には、筋肉や血管、さらには神経までが集中しているので、ストレートネックという不自然な状態が続くと、全身に様々な異常をきたすようになります。腰痛もその一つです。ストレートネックになると、頭を前に傾けたような姿勢が常態化するので、腰部に過度な負担がかかってしまいます。

また首や肩周りの筋肉の緊張もひどくなることから、肩こりや頭痛、吐き気を発症することも多いです。頚椎が変形してしまい、頚椎椎間板ヘルニアになると、手にしびれを伴います。さらに頚椎の真ん中には、頸髄という神経が通っており、そこには自律神経も含まれています。よって、気分の落ち込みや意欲の低下など、自律神経失調症のような症状を呈することも少なくありません。

背中を壁につけて後頭部が浮く人は要注意

自分がストレートネックになっていないかどうかを調べるための方法を紹介します。壁に背中を向けて立ち、かかと、お尻、肩、後頭部を順番につけていってください。後頭部が自然と壁につけば、ストレートネックの心配はありません。頑張ったらなんとかつけられるというレベルであれば、ストレートネック予備軍だと言えます。全くつかないなら、ストレートネックの可能性が高いです。

ストレートネックに良くない枕とは?

ストレートネックの人は、枕に気をつけないと、寝ている間に状態を悪化させてしまう恐れがあります。また枕が首に合わないと、それが原因でストレートネックになることも考えられるので注意してください。

高すぎる枕はストレートネック状態で寝ないといけない

最もよくないのは高すぎる枕です。高すぎると首が不自然に前に曲がった状態、つまりスマホの画面を前かがみで覗き込むような姿勢と同じ状況を作ってしまうので、ストレートネックを助長してしまいます。現状、ストレートネックでない方も、高すぎる枕を常用していると、首がまっすぐになってしまう恐れがあります。寝ている間にストレートネックの状態を癖づけるようなものなので、首が不自然に前傾してしまうほど高い枕を使用している場合は、もう少し低いものに変えましょう。

ストレートネック矯正枕はおすすめできない

頸椎の部分が盛り上がっている、ストレートネックを矯正する枕もありますが、これを使用するのはおすすめできません。一部には「矯正枕でストレートネックが治った!」という人もいますが、そのようになる可能性は低いです。

首の骨がまっすぐに固定された状態のところに枕を押し付け、その形を矯正しようとするのは、かなり無理のある行為なので、首や肩を痛めてしまう恐れがあります。また神経や血管が圧迫されることで、さらに症状がひどくなってしまうケースも考えられます。

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寝返りを考えれば高さがしっくりくる枕はない?

寝ている間、ずっと同じ姿勢で眠り続ける人はまずいないので、首にしっくりくる枕を見つけるのは、かなり難しいと言えます。仰向けの状態でちょうど良い枕をあてがうと、横向きになったときは、肩が下に入る分首が浮くため、低すぎてしまいます。逆もまだ同じです。横向きで合わせた枕は、仰向けになると高すぎます。高すぎるとストレートネックになる恐れがあって危険です。

枕はマットレスとセットで考える必要がある

枕の高さだけを議論することには、あまり意味がありません。例えば、かなり低めの枕でも、背中が深く沈み込むようなマットレスと合わせて使えば、高い枕に感じられることもあります。枕はマットレスと合わせて考えることが重要です。

凹凸に沿って沈み込んでくれるマットレスなら首も楽になる

仰向けと横向きでベストな枕の高さが違うというのは、マットレスに全く弾力性がないと仮定した上での話です。マットレスが体の凹凸に合わせて程よく沈み込んでくれれば、仰向けになっても、横向きになっても、首が楽な状態のまま眠れます。そのため、まずはマットレスを決め、続いてしっくりくる枕を探すというのが良い順序です。

適度な硬さの熱がこもりにくいマットレスがおすすめ

理想的なマットレスは、適度な硬さがあって、尚且つ熱がこもりにくいものです。最近は低反発マットレスが人気ですが、柔らかすぎると体が沈みすぎて寝返りが打てません。寝返りには血流を改善する効果があるため、それがないと寝起きの腰痛などの原因になってしまいます。

また熱がこもりやすくて寝苦しいと、寝返りが多くなりすぎてしまいます。その場合は、睡眠の質が低下してしまうので、体の疲労を十分に取ることができません。むしろ寝ることによって疲れたように感じてしまうこともあります。以上より、マットレスは程よく硬くて、熱を溜め込まないものが良いという結論になるわけです。

寝方を変えても根本的な解決にはならない

枕やマットレスを変えれば、ストレートネックの予防・改善に好影響があります。しかし、多くの場合、ストレートネックは普段の不良姿勢が原因なので、寝具や寝方を工夫したところで根本的な解決にはつながりません。

また腰痛をすでに発症している場合は、腰椎やその周囲の筋肉、神経などが痛みを引き起こしている可能性が高く、たとえストレートネックが改善されても、腰の痛みは治らない場合があります。

「腰痛ドクターアプリ」の活用がおすすめ!

ストレートネックに伴う腰痛にお悩みの方は、「腰痛ドクターアプリ」というオンラインサービスを試してみてください。このサービスでは、オンラインでの専門的な自動問診によって、腰痛の状態や危険度、改善に必要な運動療法(動画)などを教えてもらえます。腰の痛みを根本から解消するための第一歩となるので、是非とも使ってみてください。なお、運動療法で腰痛の原因である不良姿勢を改善すれば、ストレートネックの解消にも好影響があることから、ストレートネックを治したい方にもおすすめです。

高すぎない枕と適度に硬いマットレスで快眠を
ストレートネックに良い寝具は、高すぎない枕と程よい硬さのあるマットレスです。ただし、枕の高低はマットレスの弾力性によって変わってくるので、まずはマットレスを決めて、次に首にしっくりくる枕を見つけましょう。また不良姿勢が原因であるストレートネックやそれに伴う腰痛は、枕やマットレスを変えても根本解決にはならないため、「腰痛ドクターアプリ」の運動療法で姿勢を矯正するのもおすすめです。

▼参考URL
LOXONIN.S, 「症状を知ろう 肩こり・腰痛」
アレックス脊椎クリニック(2021), 「ストレートネック
鈴木家のマットレス(2021), 「肩こり解消マットレスの選び方とおすすめランキング」
金澤屋, 「腰痛・肩こり」
せたがや内科・神経内科クリニック, 「肩こり、首こり外来」
CMC日本橋中央整骨院, 「ストレートネックでお悩みの方へ」

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著者情報

腰痛メディア編集部
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