「最近、腰痛に悩まされていて食欲もない…。何か関係があるの?」と悩んでいませんか?一見あまり関係がなさそうな腰痛と食欲の減退。実は、この2つの症状が同時に現れた時は注意する必要があります。
今回は、腰痛と食欲がないことの関係と考えられる病気について解説していきます。また、様子見で良い腰痛と危険な腰痛の見分け方を紹介します。

腰痛と食欲低下が同時に起こる原因

腰の痛い女性0412
ただの腰痛ではそれほど気にならなくても、同時に食欲がない症状が現れたら不安になる人が多いでしょう。腰痛と食欲低下が同時に起こった場合、以下のような原因が考えられます。
ストレス
胃痛がして食欲がない、加えて腰痛を感じる場合に考えられる原因はストレスです。その場合は「腰痛が起因となっているケース」と「胃痛が起因となっているケース」の2つがあります。
まずは腰痛が起因となって胃痛が起こっているケースについて解説します。腰痛が起こると、痛みから強いストレスを感じることがあります。胃腸はストレスに弱いため、強いストレスがかかることで胃痛に繋がる可能性があるのです。
ストレス性の胃腸は、日ごとに痛みの度合いや痛む場所が異なることがあります。また、不安を感じた日に痛みが強くなるという特徴があります。
続いては、胃痛が起因となって腰痛が起こっているケースについて解説します。何らかの原因で胃痛が起こると、内臓を支えている筋肉。が固くなり腰回りに大きな負担がかかります。これが胃痛から腰痛へと発展するメカニズムです。

消化器系疾患
食欲がなくなった場合、最初に疑ってほしのが消化器系疾患です。消火器は食事を消化する大事な器官なので、ここに何か問題があると初期症状として食欲低下が現れる可能性が高いでしょう。
消化器系疾患は腹部やみぞおち辺りに痛みを感じることが多く、それに加えて腰痛が起こることもあります。腰痛が起こりやすい消化器系疾患は胃・十二指腸潰瘍、胆石、胆嚢炎などです。

すい臓疾患
すい臓疾患では、腰痛と同時に胃痛による食欲低下が起こることがあります。特に注意してほしいのはすい臓がんです。すい臓がんは初期症状がほとんどなく、気づいた時には進行していることがほとんど。
がんが進行するにつれて、食欲低下や腰背部痛が現れます。他にも腹部膨満感、体重減少、全身倦怠感などが特徴的な症状です。早期発見が重要なので、少しでもおかしいと思ったら受診してください。

腎臓疾患
腎盂腎炎などの腎臓疾患でも、腰痛と食欲低下が同時に起こります。急性腎盂腎炎の場合、強い腰痛や高熱が生じ、血尿などの症状が現れることがあります。慢性腎盂腎炎は自覚症状があまりないものの、慢性的な食欲低下や倦怠感が生じることが多いです。

婦人系疾患
女性の場合は婦人系疾患にも留意する必要があります。腰痛が起こりやすい婦人系疾患は子宮内膜症、子宮筋腫、子宮頸がんなど。多くの女性が悩む月経困難症でも、腰痛と食欲低下が同時に起こることがあります。

腹痛と食欲低下が同時に起こった場合、受診の目安は?

医師の男性0420
多くの日本人が悩まされている腰痛。その約8割は原因不明とされており、ほとんどの腰痛は大きな心配がいらないものです。しかし、腰痛と食欲低下が同時に起こっている場合は何か大きな病気が隠れている可能性があります。
腰痛と食欲低下が同時に現れる病気の中で、特に怖いのがすい臓がんです。すい臓がんは早期発見・治療が大切なので、一刻も早く発見する必要があります。初期症状がほとんどないため、腰痛や食欲低下を自覚した時にはすでに進行している可能性が高いです。それでも1日でも早く発見したほうが良いのは明らか。腰痛と食欲低下を同時に感じたら、早めに病院を受診することをおすすめします。
「腰痛と食欲低下で病院なんて大げさ」「もしかしたら気のせいかも」と感じる人もいるでしょう。腰痛に加えて食欲がない場合、自己判断は大変危険です。とはいえ、すぐに病院に行く勇気がない人は自動問診ができる「腰痛ドクターアプリ」を使ってみるのも良いかもしれません。病院に行くきっかけとして使用してみてください。

食欲以外にチェックする点は?危険な腰痛の見分け方

腰の痛い男性0420
症状が軽めの腰痛のみであれば、病院に行く人は少ないかもしれません。しかし、中には病院を受診すべきか悩む腰痛もあるはずです。そこで、危険な腰痛の見分け方のポイントを紹介します。
食欲はあるか
今回のテーマでもある腰痛と食欲低下。この2つの症状が同時に起こった場合は、内臓系疾患が疑われるため早めに病院を受診することをおすすめします。すい臓がんなど命に関わる病気が隠れている可能性も否定できません。

体重は減っていないか
内臓系疾患を患っている場合、食欲低下とともに体重減少が起こることがあります。食欲が低下しているので、食べ物が喉を通りにくく体重が落ちるのは当然です。腰痛と体重減少が同時に起こった場合、すい臓がんやその他のがんの転移・再発が考えられます。がんの既往歴がある人は特に注意しましょう。

発熱があるか
続いての注意すべき腰痛は、発熱を伴う腰痛です。腎盂腎炎などの腎臓疾患でも高熱が1つのサインとなります。高熱が出ているということは、体のどこかで何かしらの炎症が起こっているサインの可能性が高いため注意が必要です。
発熱を伴う腰痛としては、化膿性脊椎炎も考えられます。化膿性脊椎炎とは、椎体や椎間板に炎症が起こる病気のこと。背中から腰にかけて痛みがあり、急性の場合は高熱が出ることが多いです。亜急性型は37度台の微熱、潜行型は発熱はなく腰痛などの症状のみとなります。

膀胱直腸障害があるか
膀胱直腸障害とは、膀胱や直腸に機能障害が生じることです。尿失禁、残尿、頻尿、便秘などの症状が代表的です。何らかの理由で脊椎が損傷や圧迫されたことで、排尿・排便に関わる神経や筋肉がうまく機能しなくなったことが考えられます。

夜間や安静時にも痛みがあるか
多くの腰痛は動作をしている最中や直後に痛みを感じます。夜間や安静時にも強い痛みを感じる場合は、内臓系疾患が原因の可能性があります。がんが骨に転移する転移性骨腫瘍も、夜間に痛みを感じることが多いです。
腹部大動脈瘤や腹部大動脈解離も腰痛の症状が現れることがあり、もちろん痛みを感じる時間帯に決まりはありません。夜間や安静時に激しい痛みを感じたら、救急車を呼ぶことも検討してください。
腰や足のしびれがあるか
腰痛と同時に腰回りや足にしびれがある場合、脊髄や神経根の圧迫が考えられます。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の可能性があるため、しびれが続くようなら整形外科を受診することをおすすめします。
また、子宮筋腫でも腰痛と足のしびれが生じることがあります。これは筋腫が骨盤の神経や血管を圧迫するため。女性で月経時の痛みや月経量が気になる人は、婦人科の受診を検討してみると良いでしょう。

まとめ

症状が腰痛のみであれば、つい「放っておけば治るかな」と思いがちです。しかし、腰痛と食欲低下を同時期に感じた場合は心配になってしまいますよね。腰痛と食欲低下が同時に生じた時は、内臓系疾患や婦人系疾患などの疑いがあります。症状が続くようであれば、早めに病院を受診することをおすすめします。

参照
メディカルページ函館 | 函館市医療情報/病院・医院・治療院ガイド 「危険な腰痛」と「注意すべき腰痛」について
https://medicalpage.net/report/archives/1900
朝日新聞デジタル 細菌感染で腰痛 増加傾向の化膿性脊椎炎、長期化に注意
https://www.asahi.com/articles/ASM2F4RD5M2FUBQU00G.html
from4050「中高年から輝くためのシニア情報サイト」夜に起きる腰痛は命の危険性も 原因は細菌 みんなの家庭の医学
https://from4050.jp/wp/disease/%e8%85%b0/youtu_minna/

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著者情報

腰痛メディア編集部
腰痛メディア編集部

こんにちは。 腰痛で悩む多くの方に役立つ情報を毎日お届け。それぞれが違った痛みの場所・違った痛みの度合い・違った原因をお持ちです。 一人一人が自分の腰の状況(病態)を理解し、セルフマネジメントできるようになることが私たちの目標です。記事のご意見・ご感想お待ちしております♬

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