普段何気なく椅子に座っていて、気が付いたら足を組んでいたなんてことはありませんか?その意識せずに行っている足組みが、日々積み重さなるとしびれや痛みを感じる椎間板ヘルニアを引き起こすかもしれません。
今回は足組がもたらす影響と対策について考えていきましょう。

足組みが椎間板ヘルニアを誘発する?

椎間板ヘルニアの原因の1つとして「骨盤の歪み」が挙げられます。
体を強くひねったり、重いものを持ち上げた反動で椎間板ヘルニアを引き起こすこともあり得ますが、長時間腰に負担のかかる姿勢で座っているなど、日々のダメージの蓄積も発症の要因と考えられます。特に足組みの姿勢は骨盤の歪みを助長させます。
骨盤の歪みに伴い背骨の位置もずれてしまうことがあります。背骨のずれは、神経のずれや椎間板を圧迫する力が増強してしまうことも考えられます。つい無意識に足を組んでしまいがちですが、この姿勢が骨盤の歪みとなり腰へ負担がかかり慢性腰痛を経て、椎間板ヘルニアを引き起こしてしまうかもしれません。

なぜ骨盤の歪みを引き起こすのか

では、足組みの姿勢は骨盤にどういった歪みの影響を与えているのかみていきましょう。
ここでは、仮に右足を上にして座っている状態とします。右の股関節を動かすために骨盤は後ろへ回転します。右足をあげたときに重心が左に傾くため、バランスをとろうと上半身を右側に預けようとします。その結果背骨が左側に傾き、腰椎はカーブを描く形になります。
したがって、足を組むと上にくる側の骨盤が後ろへ傾き、骨盤の動きに伴い背中や腰が丸くなります。背中が丸まった姿勢は頭などの重さを腰の筋肉で支える必要があるため、長時間続けると慢性的な腰痛となり、椎間板ヘルニアの要因になりかねません。
 

骨盤の歪みを増悪させないためには?

では骨盤の歪みを悪化させないためにはどのようにしたら良いでしょうか。
一番重要になるのは体重を左右均等にのせることです。
普段から無意識のうちに左右どちらかに体重が偏っていることが良くあります。例えば、電車を待っているときに片足体重になっていることなどが挙げられます。このように片方に体重がかかっていることは足組みの状態と同様に骨盤に歪みが生じます。
椅子に座るときはもちろん意識的に足組みの姿勢を避け、日常での生活も普段から体重を左右均等になるよう意識してみてください。

 

まとめ

いかがでしたか。
普段の何気ない行動が、いつの間にか腰への負担となり腰痛の原因を作ってしまっています。
ですが、少し意識を変えると腰痛予防につながりますので、ぜひ取り入れてみてください。

【参考文献】
丸田和夫、江口淳子ら(2006)「骨盤傾斜が座位における体幹前傾動作時の 脊柱起立筋および腹直筋活動に及ぼす影響」川崎医療福祉学会誌
宮本 崇司ら(2008)「腰椎椎間板ヘルニアに対する理学療法の一考察」九州理学療法士・作業療法士合同学会誌

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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