仕事やファッションでヒールを履く機会があると思います。
そのヒールを崩れた姿勢で履き続けると腰痛の原因になることを皆様は知っていましたか?
今回はヒールを履くことで起こりえる脊柱管狭窄症との関連を見ていきましょう。

ヒールを履くと反り腰になる

反り腰は、基本的に腰の反りを強くする筋肉が過剰に働くことで起こります。
これはヒールを履いた状態で引き起こされます。
ヒールを履いた状態では、重心がつま先のほうに移動しており、この前方に傾いた姿勢を支えるために背骨(腰椎)の反りが強くなり背筋は腰を後ろに反らし骨盤が前に傾いていきます。この腰部と腹部のバランスが崩れる状態が過度に続くといわゆる反り腰の状態となります。

反り腰はなぜ脊柱管狭窄症に

脊柱管狭窄症はとは柱管が狭くなり、脊髄が圧迫され、腰の痛みや脚のしびれなどの症状を起こすものです。
その脊柱管狭窄症の原因になりやすい反り腰は腰椎が前弯している状態と言えます。この腰椎の前弯が強くなることで、脊柱の変形が引き起こされ、脊柱管が狭窄してしまい、脊髄を圧迫されることによるしびれや痛み、長距離の歩行が困難になる間欠性跛行を引き起こす可能性があるのです。

腰痛にならないヒールでの歩き方

では、脊柱管狭窄症を予防するための歩き方をご紹介いたします。

背中を丸めない

歩くときは背筋を伸ばし頭上から引っ張られているような意識で歩きましょう。
背中が丸まることで腰へ疲労が蓄積してしまいます。
ここで胸を張りすぎると、より反り腰を助長してしまうので、みぞおちを軽く上に向けるよう意識してみてください。

膝を伸ばす

ヒールを履きなれていない人で、膝が曲がってしまう人をみかけます。膝を曲げてしまうと地面からの衝撃が十分に吸収できなくなってしまい、腰痛を引き起こす原因となってしまうことが考えられるので注意しましょう。

踵から着地する

つま先から着地をすると、重心がつま先に傾き反り腰の状態となってしまいます。
そのためヒールを履いて歩くときは踵から着地するよう意識しましょう。
ですが、ハイヒールを着用するときには踵から着地すると不安定になることや靴を傷つけてしまう可能性があるため注意してください。

まとめ

いかがでしたか。
おしゃれを楽しむため、仕事柄ヒールを履く必要がある方などいらっしゃるかと思います。
正しい歩き方を身に着け、腰痛につながらないよう予防していきましょう。

【参考文献】
鈴木 秀和ら(2008)「腰部脊柱管狭窄症の病型と脊柱矢状面アライメントの関連」日本腰痛学会雑誌
坂本 親宣(2003)「ハイヒールを履いての持続歩行が腰椎前弯を増強させる要因の検討:腹筋と大殿筋の筋力に着目して」理学療法学Supplement

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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