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腰が痛い、筋肉が痛い、腰痛など訴えは人様々です。腰痛の中でも筋肉が原因で引き起こる腰痛があります。ここでは筋肉がいたいのか、はたまたそれは腰痛なのかなど症状や種類などに分けて解説していきたいと思います。

そもそも腰痛とは?

日常的に使う腰痛というのはその名の通り「腰が痛い」という症状のことです。実際の医療現場等においては、腰痛症と診断され腰痛を引き起こす様々な疾患の総称になります。

大きく腰痛と言っても「椎間板ヘルニア」「坐骨神経痛」「ぎっくり腰」「腰部脊柱管狭窄症」など種類や原因も様々です。実は腰痛といっても、特異的腰痛と非特異的腰痛の2つに分けられています。

特異的腰痛は、病院などの検査によって腰痛の原因が特定されるものをいい「椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」などがあります。非特異的腰痛は、厳密な原因が特定出来ないものを指し、腰痛の約85%はこの非特異的腰痛にあたります。

筋肉が痛いのはなに??

筋肉が痛いのは腰痛にある症状の1つにあたります。大きく腰痛と言いますが「筋性腰痛」や「筋筋膜性腰痛」などと言います。

これらは先ほど挙げた原因が特定出来ない非特異的腰痛にあたります。この非特異的腰痛の約10%は筋肉が原因と言われています。このことから筋肉が原因での腰痛は、案外少ないことが分かると思います。

どんな人がなるの??

大きな特徴は、筋肉を酷使しすぎたため炎症が起こり痛みを生じているということになります。仕事をしている人、同じ姿勢を続けるデスクワーク、肉体労働(運送業や土木関係)等の方たちに多く見られます。

また若く、運動している人などはスポーツの中での無理な姿勢やオーバーユース(筋肉の使い過ぎ)、また筋挫傷(肉離れなど)などが挙げられます。このように、仕事で発症する人やスポーツで発症する人など年齢層も幅広いです。基本的には筋肉に負荷がかかり過ぎてしまいなるものです。

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腰回りの筋肉ってなにがあるの?

腰回り筋肉は多くありその役割も異なります。また腰だけではなく、お腹の筋肉や足の筋肉も腰痛や筋肉の痛みに影響があります。大きな筋肉でも6つの筋肉が腰に大きな影響を与えています。実際にはもっと細かい筋肉などがありますが、まずは主要の6つを大きくとらえるのが良いと考えます。

この筋肉の中でも4つの筋に着目し、腰にどんな影響を与えるか解説していきたいと思います。

脊柱起立筋群

脊柱起立筋

この筋肉は背中についている3つの筋肉の総称です。頭部から骨盤まで付いており、背中で最も大きい筋肉です。この筋肉は名前の通り背中を立てる力が備わっており、寝ている以外は力がかかっています。腰を反ったり、体を傾けたりする作用があります。この筋肉が硬くなると、しこりのようにごりごりします。そこから痛みを伴うとともに、腰以外にも背中やお尻などにも痛みなどを伴う場合があります。

腹横筋

腹横筋

この筋肉は腹筋の1つです。体の深くにあり、インナーマッスルなどと呼ばれています。この筋肉は、お腹から腰にかけて広くあり、別名コルセット筋とも呼ばれます。この筋肉が弱いと腹筋で体を支えることが難しくなります。そうすると腰への負担が増し、腰痛を引き起こしやすくなるとともに、腰の筋肉とのアンバランスも引き起こします。

大腿四頭筋

大腿四頭筋

この筋肉は太ももの前についており4つの筋肉の総称です。この筋肉が硬く柔軟性が低いと骨盤を通して反り腰になりやすくなります。そうすると腰の筋肉への負担が大きく腰痛を引き起こします。

ハムストリングス

ハムストリングス

この筋肉は太ももの後ろにあり3つの筋肉の総称です。この筋肉が硬く柔軟性が低いと屈む時や腰を曲げる時に腰への負担が大きくなり、腰痛を引き起こしてしまいます。

これらのように腰のみの筋肉が腰痛を引き起こすものではなく様々な筋肉が影響を及ぼしています。

症状の特徴・対応は?

筋肉が原因で痛みを生じている場合は、痛めた時期、痛みの強さによって対応が異なります。そのためこれらを考慮し、ここでは急性期と慢性期の2つに分けて説明していきます。

痛みが強い、痛めてから時間が経っていない(急性期)

急性期の場合は身動きすら出来ないほどの痛みなどがある場合があります。寝返りなどでも痛く、どうしていいか分からないなど聞かれます。

痛いが動けないほどではない、長期間痛い(慢性期)

痛い場所がピンポイントで特定出来、そこをほぐされると痛みが軽減する人などはこちらにあたります。
対応策も同じように急性期・慢性期の2つに分けて説明を行います。

急性期

上記で記載したような動けないほどの痛みがある場合1.安静、2.アイシングを行うことが大切になってきます。しかしながら、いたずらに長い期間の安静は筋力低下や柔軟性の低下を招く恐れがあります。

そのため必要に応じ医療機関を受診し、消炎鎮痛の内服薬や湿布などの外用薬を使用するとともに、強い痛みが取れ次第徐々に動くことが大切です

慢性期

慢性期の場合は適切なストレッチや運動、必要に応じてマッサージや物理療法などが効果的です。マッサージに関しては自分で行う必要があるため、テニスボールや握りこぶしなどを使用することで痛む箇所を上手にほぐすことが出来ます。

よく野球ボールやゴルフボールは?と聞かれます。これら2つは硬すぎて痛みを強く伴います。テニスボールは硬いですが適度にへこむため推奨されています。物理療法においては、比較的容易に可能なものとしては温めることです。

お風呂につかるものも1つの手段です。中にはホッカイロなどを張っている方も見かけますが低温やけどの危険性が高くお勧めは出来ません。

コルセットは万能なのか??

筋肉の使い過ぎで筋肉が炎症をおこし、痛みに変わり、腰痛へとつながる流れの中で、この筋肉を助けるものはないのか。比較的準備がすぐ出来るものとしてはコルセットがあります。これはドラックストアーなどでも販売しているとともに症状によっては医療機関で購入を進める場合があります。

このコルセットに関してはすごく便利なものになります。しかしこのコルセットのデメリットはみなさんあまり知りません。ここではメリット・デメリットに関して説明していきます。

メリット

・購入が容易
・つけ方が簡単
・目立たない
・痛みが楽になる

などが挙げられます。様々な場所で購入出来値段も安いものであれば3000円前後からになります。最近のコルセットは昔と違い目立つことが減ってきました。

デメリット

・種類がいろいろあり、なにを買えばいいか分からない
・長期的に使用することで筋肉が低下する
・基本的に長時間使用するため肌トラブルが起こる可能性がある
・コルセットが上がってきて邪魔になる
・いつまでつければいいか判断がつかない

などが挙げられます。筋肉に関しては腹筋のサポートをするため、やみくもに長期間の着用は腹筋を弱くし、コルセットを外すとまた筋肉を過度に使う恐れがあります。

またコルセットの構造上肌トラブルや上がってくるなどある程度仕方ないものもあります。その場合はタオルやハンカチなどをはさんだりする必要もあります。

まとめ

筋肉が痛く腰痛を引き起こしてしまうものに対して対応策など解説していきました。しっかりと自分の体と向き合うことが大切になってきます。

回復までの期間は個人差がありますが適切な運動や姿勢を心がけることで改善方向へは進んでいきます。あまり変化がない場合などは一度しっかりと医療機関を受診するとともに自己流で判断せず専門家を訪ねることも検討してみてください。

著者情報

腰痛メディア編集部
腰痛メディア編集部

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自分の体の状況(病態)を正しく理解し、セルフマネジメントできるようになることが私たちの目的です。

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