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脊柱管狭窄症では、椎骨の脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫され腰の痛みだけではなく、
足のしびれなども生じてきます。
腰から足にかけての痛みやしびれにより、日常生活がスムーズに過ごせなくなってしまうことがあります。
そこで今回は、脊柱管狭窄症を看護師の視点で問題点と自宅でも行えるケアを考えていきます。

看護師視点での問題点

脊柱管狭窄症による看護師視点の問題点は、神経の圧迫により生じている腰から足にかけての痛みやしびれにより、
日常生活が快適に過ごせず、苦痛が生じることと考えられます。
やはり、痛みは身体的な苦痛もさながら、思うように動けないことによる身体的なストレスが生じます。
そのため、看護の力で可能な限り苦痛を取り除き、本来持っている身体機能をいかに低下させないかがポイントになります。

看護師視点での目標

上記の目標かから考えられる目標は2点あります。

痛みやしびれが軽減する

やはり身体的苦痛となっている痛みは可能な限り取り除く必要があります。
痛みが軽減することで、身体だけでなく気持ちへのケアにも必然的につながります。

腰痛があっても、身体機能が低下せず日常生活を送ることができる

もう1点は痛みがありながらも、工夫して普段行っている生活を維持することです。
腰痛が原因で寝たきりや活気のない生活になってしまうことは少なくありません。
脊柱管狭窄症の特徴を理解し、今ある身体機能が維持できるように取り組んでいくことが重要です。

看護の介入

では実際に、脊柱管狭窄症で悩む方に対しどのような看護ができるか考えていきましょう。

観察

まずはその人の状態を知るためにしっかりと観察することが大切です。
そのポイントとしては、現在の身体機能の把握、痛みやしびれの程度、どの動作で痛みが生じるか、
痛みにより休息が図れなくなっていないか、痛み止めを使用している場合には効き目の査定や痛みによるストレスはどれほどかなど
1日の流れを通して、全体的な情報を把握する必要があります。
脊柱管狭窄症の特徴的な症状の間欠性跛行の有無もチェックします。
また、脊柱管には神経束と呼ばれる馬尾神経があります。
そこが圧迫されると排尿障害が生じる可能性もあるため排泄状況を確認することも大切です。

看護ケア

まずできるケアとして、鎮痛剤を用いた疼痛コントロールが必要です。
運動や入浴の前など、日常生活のリズムに合わせた内服のタイミングを見定めることが重要です。
また、身体機能を低下させないためには、適度な運動は欠かせません。
痛みが強い場合には本人の安楽な体制を保ちつつ、ベッド上でできる運動などを取り入れてみましょう。
また、本人の思いや不安な気持ちを聞くことも精神的なケアにつながります。

まとめ

脊柱管狭窄症は痛みだけでなくしびれも伴い、薬だけでは苦痛を取り除くことが難しいことがあります。整形外科を受診し、腰痛体操などのストレッチや筋トレなどを学ぶようにしましょう。

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普段なら出来ていたことができなくなる悔しさなども重なりストレスを感じる方も多くいらっしゃいます。
少しでも苦痛が改善できるように、周りの方の協力も得ながら病気と向き合っていきましょう。

【参考文献】
公益社団法人 日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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