椎間板ヘルニアは腰や足などに激しい痛みとしびれが伴い苦痛強くあります。
ヘルニアの悪化によりさらに運動障害や膀胱直腸障害などのリスクもあり、十分に安静を保持し保存的治療を行う必要があります。
そこで今回は、椎間板ヘルニアについて看護師の視点で考えていきましょう。

看護師視点の問題点

椎間板ヘルニアの問題点としては痛みとしびれです。
特にヘルニアによる神経圧迫による生じるしびれの程度は様々あるも全体の8割ほど出現するとされています。
ヘルニアの突出部位によりしびれの種類も異なり、動きにくさのある運動麻痺と触られている感覚が乏しい感覚鈍麻などがあります。
これらが原因となり日常生活に支障をきたす可能性が挙げられます。

看護師視点の目標

上記問題をふまえ、考えられる目標として2点あります。

痛みやしびれによる苦痛を軽減する

椎間板ヘルニアの場合、寝ているときや背中を伸ばしているときに痛みが緩和し、
前かがみや、背中を丸めているときは神経が圧迫さえることで痛みが生じるのが特徴的です。
痛みの特徴をふまえ身体的苦痛を取り除くことが必要です。

しびれなどの神経症状による転倒を予防する

先ほどもお話した通り、椎間板ヘルニアによるしびれの出現率は高いといえます。
それにより、普段の動きより動きが鈍くなり転倒のリスクが高くなります。
転倒することで疼痛の増強や外傷性の圧迫骨折など二次的被害につながりかねません。
そのため、しびれが残る状態で日常生活をくっていく中で転倒予防を行うことは大切です。

看護の介入

では実際に、椎間板ヘルニアで悩む方に対しどのような看護ができるか考えていきましょう。

観察

まずは、どのような症状なのか、どの程度のしびれなのかをしっかりと把握することが重要です。
特にしびれは、重い神経症状へ進行する可能性もあるため注意が必要です。
しびれの程度により、日常生活動作に困難は生じていないか観察し、
それと同時に周りの環境で転倒リスクとなるものはないか観察していきます。

ケア

まず痛みによる苦痛を軽減するために、鎮痛剤の使用は効果的です。
椎間板ヘルニアのように炎症性ではなく神経痛に対しての薬もあり、痛みの原因によって使用する薬が変わってきます。
しっかりと医者と相談し適切な鎮痛剤の使用を検討しましょう。
転倒予防には環境調整が欠かせません。しびれにより足がしっかりと上がらなくなっている状態であれば、
ちょっとした段差でもつまずきかねません。環境要因での不安要素はしっかりと排除しておきましょう。

まとめ

椎間板ヘルニアは痛みと同時にしびれが出現し苦痛の強い疾患です。
できる限り苦痛の根源を緩和し、できる限り普段通りの生活を続けてもらうことが大切になります。

【参考文献】
公益社団法人 日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_disc_herniation.html

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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