圧迫骨折の治療法は保存的治療が選択されることが多いです。
そのため治療期間が長く苦痛を感じる方もいらっしゃると思います。
そんな治療期間の苦痛を少しでも取り除くため、圧迫骨折を看護師の視点で考えてみましょう。

看護師視点での問題点

腰椎圧迫骨折で問題となるのは骨折による急性の痛みと、体動の制限により苦痛が生じる可能性があるということです。
体動が大きくなることで、治癒の遅れや神経症状の出現リスクが考えられます。
それにより、さらに痛みが増強するなど、負のサイクルにつながりかねません。
そのため痛みを緩和しつつ、円滑に治療がすすめられるよう整える必要があります。

看護師視点での目標

上記問題点から考えられる目標として2点あります。

疼痛の緩和

身体的苦痛となる痛みは可能な限り取り除く必要があります。
圧迫骨折でも外傷性か、骨粗しょう症かなど原因により症状が変わってくるため、
まずは原因と、症状を理解することが大切です。
痛みは立ち上がるときや寝起きに悪化しやすいことが特徴的なのも押さえておく必要があります。

患部の安静を保持しながら体の動かし方を理解できる

腰椎圧迫の場合はコルセットを着用し患部の安静が求められます。
お辞儀などの前屈の動作を抑制されることが一般的です。
早期治癒へむけ安静を保持しつつ、今まで通りの生活を送る工夫をする必要があります。

看護の介入

では実際に、腰椎圧迫骨折で悩む方に対しどのような看護ができるか考えていきましょう。

観察

先ほど、腰椎圧迫骨折の原因により症状が変わってくるとお話しました。
そのため一人ひとりの疾患の個性を知ることが必要です。
まず、痛みのでる動作や体勢を把握します。この時点で医者から行動に制限が出されている場合には、
しっかりと守ることができているかも確認します。
また、患部の安静のために着用しているコルセットが本人に合っているかも観察が必要です。
この時点でサイズがあっていないことがあれば、皮膚障害が生じるリスクもあります。

ケア

ここでは、痛みを緩和するケアが求められます、痛みの程度により、医師の指示にそった鎮痛剤を使用していきます。
本人の痛みの増強するタイミングに合わせて内服時間を検討するとより良いでしょう。
次に、日常生活を送るうえで前屈姿勢をとらないよう指導していくことも必要です。
床のものをとるときには腰から折るのではなく、膝を曲げ重心を落とすなどちょっとした工夫で患部の安静を保つことが可能なため
客観的に観察した情報を踏まえアドバイスしてあげてください。
最後に、今まで通りに生活を保つためには筋力の維持は欠かせません。
過度な安静にならないようできる範囲の運動を取り入れる必要があります。
痛み止めが効いている時間を利用するなどして、可能な限り早期のリハビリを介入していきましょう。

まとめ

圧迫骨折は保存的治療となり、治癒までに時間がかかる疾患です。
そのため本人の理解と協力が不可欠です。
早期治癒にむけ、できる工夫を取り入れながら安全に治療がすすめられる環境を整えていきましょう。

【参考文献】
医療法人 メディカルフロンティア
https://mdf.or.jp/compression-fracture/

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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