腰痛を抱えている人はたくさんいます。
腰痛によって日常生活動作がスムーズに行えないがためにQOL低下が懸念されます。
看護師は、腰痛によって生じている問題を明確にし、看護によってどう手助けができるのかを考える必要があります。
そこで今回は、腰痛がある方の問題点を明確にしていきましょう。

腰痛の問題点

腰痛が生じる疾患は、椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症など様々な原因が考えられます。
その中で腰痛があることでどのような問題があるのか、看護師の視点からは主に4つ挙げられます。

痛み

痛みは急性・慢性を問わずに常にストレスを与える要因であります。
また、体を動かすことを避けるようになるため、筋力や体力の低下や、
いつもはできていた家事や趣味が行えなくなることで日々にメリハリがなくそのサイクルがさらにストレスを生み、
食欲低下や不眠にも繋がりかねません。
痛みの種類や程度は人それぞれであるため、痛みを数字で評価するNRSなどを活用しながら、腰痛の具合を評価していく必要があります。
痛みを我慢せず、適切なタイミングで鎮痛剤を服用できているかなどもみていく必要があります。

転倒のリスク

腰痛が原因で二次的障害が生じてしまう可能性かあります。
特に高齢者の場合は腰痛で思うように動けず、転倒し骨折してしまう可能性もあるので注意が必要です。
脊柱管狭窄症などでは足にしびれが生じる場合があります。歩行状態をしっかりと観察しふらつきはないか、
履物をしっかりと履けているかなど転倒リスクを下げる取り組みが必要です。

普段通りの日常生活が送れない

自分で自分のケアを行うことをセルフケアといいます。
腰痛があり着替えやトイレが困難になる場合にはセルフケア不足ということができます。
日常生活においてどの程度セルフケアが行うことができ、どこに介入が必要な状態なのか見極めることが重要です。
適切なタイミングで手助けをすることで自尊心を尊重しつつ、スムーズに生活が送れる支援をする必要があります。
そのために、どの動作で痛みが強くなるのか、その人の生活習慣を理解することも重要になってきます。

廃用症候群

廃用症候群とは、病気やけがによって長時間安静を保っていたことにより、身体や精神状態に悪影響を及ぼすことを指します。
つまり、腰痛があることで動く気力ややる気が低下してしまう状態です。これは特に高齢者に著明に表れます。
長い時間寝たきりでいると、全身の筋力の低下や、循環が滞り血栓症のリスクも出てきます。
廃用症候群を予防するためには、適度に気分転換を図ることや、
ベッド上でもできる運動を行うよう促すなど、他者の介入の力が必要になってきます。

まとめ

今回は4つの問題点を挙げました。これらは腰痛を持っている本人の状態により常に改善すべき優先順位が変わっていきます。
まずは、腰痛で苦しんでいる状態をしっかりと理解するよう努め、どこに介入してあげるべきかを考えていきましょう。

【参考文献】
東京都福祉保健局
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/sonota/riha_iryo/kyougi01/rehabiri24.files/siryou242.pdf

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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