オピオイドの副作用は主に嘔気・便秘・眠気が挙げあれます。
その対策として、薬量の調整や補助薬として下剤や吐き気止めを併用することがあります。
では副作用はどうして起きてしまうのか、発生機序と注意すべきポイントについてもみていきましょう。

嘔気

嘔気はオピオイドの内服開始時期に発生しやすく、
1-2週間で耐性が作られるとされています。
機序としては、延髄にある化学受容体のドパミンD2に起因しています。
化学療法や放射線治療中の方、腎機能障害や高齢者の方には嘔気は出現しやすい副作用とされています。

対策

嘔気の対策としてまずは制吐剤が用いられます。耐性が作られる1-2週間を目途に内服していきます。
嘔気がおこる原因にも、化学受容体への刺激、食事やストレスなど様々で、
機序に合わせ制吐剤も種類があるのでしっかりと処方医と相談する必要があります。
また、嘔気は1、2週間でおさまってくるということを認識することで不安の軽減にもつながります。

便秘

オピオイド服用時に最も多く出現する副作用が便秘です。
機序として腸の動きを抑制・緊張させてしまい便の通過を遅らせます。
大腸では水分が過度に吸収され便が硬く排便困難につながります。
便秘に関しては耐性が付きにくくオピオイド使用中は継続しておこります。
便秘が長期的に続くと嘔気やイレウスといった新たな症状が出現するリスクもあります。

対策

対策としては下剤の使用が用いられます。目的として、腸の動きの促進と、水分の保持を行い排便を促します。
オピオイドの種類を変えることでも便秘が改善されることもあるため、ご自身でも排便状況を把握し処方医と相談してみてください。
また、一般的な便秘の対策としておなかを温めることや、腸の動きを促すための適度な運動なども効果的です。

眠気

オピオイドの副作用として眠気は比較的出現率が低いです。
内服から3、4日で耐性が付くとされています。
内服を始めた時期や、内服量を増やしたときなどに発症しやすいといわれています。
機序として痛みを感じる中枢神経系を抑制するため眠気が生じます。
眠気は日常生活に使用がない程度とされていますが、
痛みにより休息が十分にはかれていなかった方は痛みからの解放で眠気が強く感じることもあります。

対策

眠気が強く生じた場合には、オピオイドの内服量を減量します。
また、カフェインも有効とされており、コーヒーやお茶などを飲んでいただき緩和することも可能です。
高齢者の場合では、眠気が強く出現することもあり、転倒しさらに圧迫骨折などの二次的障害がおこらないよう注意が必要です。

まとめ

副作用がつらく、痛み止めが飲み続けられないとなると本末転倒です。
腰痛と上手に付き合っていくためには、痛み止めのリスクを知ることも大切です。
処方医と良く相談し、自分に合った痛み止めをみつけていきましょう。

【参考文献】
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
https://jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_keyopioid.html

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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