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痛みがなかなか取れない腰痛。ストレッチしたりお風呂で温めたり、試行錯誤している方が多いのではないでしょうか。そこで、マッサージオイルを使って腰の痛みや凝りを取り除いてみませんか?アロマテラピーでは欠かせない精油と、精油を希釈するキャリアオイルで作るマッサージオイルです。
実は、キャリアオイルにもさまざまな作用が秘められているのです!今回は腰痛におすすめのキャリアオイルについてご紹介します。

キャリアオイルとは?

アロマテラピーの基本となる精油(エッセンシャルオイル)を、安全に使用するために希釈する植物油のことです。また、精油の有効成分を血中へ送る働きや、精油と同様に薬理的作用も持っています。キャリアオイルの種類もたくさんあり、それぞれが特性を持っていて、香りや色も違っています。精油だけでなく、肌質や目的に応じてキャリアオイルの種類も変えるとさらに作用がUPします。

腰痛を緩和するおすすめのキャリアオイル

痛みの緩和が期待できるキャリアオイルをご紹介します。

カレンデュラ油

マリーゴールドの花を、オリーブ油やサンフラワー油などに漬け込んで作られた浸出油です。コクのある強めの香りでオレンジ色をしています。血行促進作用があるので、腰痛の方にぴったりです。血行が良くなると、筋肉の緊張や凝りも解消されるので、痛みも和らぎます。また、美容効果も高く、お肌の引き締めや保湿もできます。
精油が入っていなくても十分な作用を持っているキャリアオイルのひとつです。脂性肌、敏感肌の方に向いています。カレンデュラ油は少し高価なため、他のキャリアオイルに25%の割合で混ぜて使用することも可能です。酸化しやすいので冷蔵庫で保管して、早めに使いきるようにしてください。

スイートアーモンド油

スイートアーモンドの種子から採ったオイルです。アロマテラピーをはじめ、エステサロンなどでもよく使用されています。なめらかで使いやすい特徴があり、マッサージにとても適しています。肌に対して抗酸化作用があるビタミンDや、肌を柔らかくしてくれるビタミンEなどが豊富に含まれています。さらに、鎮痛作用も持っていて、腰痛改善が期待できるオイルです。
無色無臭に近いので、精油の香りを邪魔することなくマッサージオイルが作れます。また、かゆみや炎症のある肌を鎮静させてくれるので、市販の湿布でかぶれてしまったという方にもおすすめです。全ての肌質の方に向いています。酸化しにくいオイルではありますが、冷蔵庫で保管して早めに使い切ってください。

セントジョーンズワート油

西洋オトギリ草(セントジョーンズワート)をピーナッツ油や大豆油などに漬け込んだ浸出油です。有効成分であるペリシンは鎮痛作用があり、腰痛はもちろんのこと、神経痛や関節痛などの痛みを緩和します。独特なハーブ調の香りで、暗めのルビー色をしています。鎮痛作用以外にも、炎症や痒みなどの肌トラブルを抑えてくれたり、体内の毒素や老廃物を排出したりする働きがあります。
また、不眠や更年期障害などの改善にも役立つオイルです。セントジョーンズワート油だけでも、腰痛に対しての作用は十分にありますので、精油をブレンドしなくてもマッサージオイルとして手軽に使うことができます。全ての肌質の方に向いていますが、ごく稀に肌に合わない場合もあるので注意が必要です。

その他のおすすめキャリアオイル

グレープシード油

その名の通り、ぶどうの種子から採ったオイルです。ビタミン類を含み肌への浸透性が早く、角質を除去する作用もあります。ほぼ無臭で精油の邪魔をしません。つけ心地もさっぱりしていて伸びが良く、マッサージがしやすいオイルです。刺激が少ないので、全ての肌質の方に向いています。
肌に馴染みやすくさらっとしているので、夏場などにはとても使いやすい種類です。ベタベタするのが苦手な方はグレープシード油から始めてみてはいかがでしょうか。

スクワラン(オリーブスクワランオイル)

オリーブ油からスクワレンという成分だけを抽出して作られたオイルです。さらっとしていますが、肌の表面に膜を作って蒸発を防ぐことで潤いを保ちます。もともと人間の皮脂によく似た成分で作られているので、肌馴染みがとても良い種類です。乾燥肌の方には特におすすめです。無色無臭で使いやすくアンチエイジングケアもできます。
腰痛の改善とともに美容も気になる方は、鎮痛作用のある精油とスクワランで作ってみるのがおすすめです。

ホホバ油

ホホバ油は、正確にはオイルではなく液状のロウで、ワックスともいわれます。人間の皮脂に近いため、保湿力や浸透性などに優れています。べとつきがなく使いやすいうえに、蒸発や乾燥を抑えてくれるので、全ての肌質に向いています。筋肉痛や関節炎などを緩和してくれる抗炎症作用もあります。
使い心地がとても良いのでマッサージオイルとして人気が高いです。ほぼ無色無臭で、酸化しにくいのが特徴ですが、植物のロウなので冬場は固まることがあります。手のひらなどで温めると液体に戻ります。

マカダミアナッツ油

マカダミアナッツから採れたオイルです。最大の特徴は、人間の皮脂と似た構造であるパルミトレイン酸をとても多く含んでいることです。肌への浸透性が高くビタミンも豊富に含んでいるので、皮膚の若返りを助けてくれます。酸化しにくく長期の保存が可能で使いやすいのも特徴です。ほぼ無色で香りはほのかにナッツの匂いがします。
気にならない程度なので、ブレンドする精油の香りを邪魔せずに楽しめるオイルです。傷などを治癒する作用もあるので、湿布かぶれの方にもおすすめです。

手作りマッサージオイルの魅力

材料が揃えばとても簡単に作ることができます。また市販のものと違い、全て自分に合わせて作ることができるのが最大の魅力です。まとめて作ることも可能ですが、1回ずつ作れば、作用や香りに変化をつけることができます。毎回違ったマッサージオイルで、腰痛への改善だけでなく、少し特別感のある時間を過ごすことができるはずです。

作り方(腰へのマッサージ約1回分)

腰痛のつらさを緩和するマッサージオイルの作り方をご紹介します。
⒈ キャリアオイル小さじ1杯(5ml)に精油を1滴入れてよく混ぜます。
⒉ オイルの伸びにくさなどにより、足りない場合は倍量で作ってみてください。
また、まとめて作っておく場合は、遮光瓶に入れて早めに使い切ってください。

使用する際の注意点

始めて使う場合は必ずパッチテストをしてから使用するようにしてください。前腕部の内側に適量を塗布して、1日〜1日半ほど様子をみてください。肌に異常が出ればすぐに洗い流しましょう。赤みや痒みが出るなどの問題がなければ使用できます。

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まとめ

今回は、あまり知られていないキャリアオイルの作用について詳しくご紹介しました。腰痛改善にはさまざまな方法があります。その中でもマッサージは痛みだけでなく、手で直接肌に触れることによりリラックス効果も生みます。セルフマッサージでも、ご家族やパートナーとのマッサージでも、手の温もりは想像以上に痛みの緩和や癒しにつながります。
手作りのマッサージオイルで腰痛を改善しつつ、日々の痛みに対するストレスも一緒に癒してみませんか。毎日5分でもいいので、自然の恵みと暖かい手の温もりで腰痛を改善していきましょう!

参考文献:『アロマテラピー用語辞典』(公益社団法人 日本アロマ環境協会)
『アロマテラピーのすべてがわかる事典』(監修 グリーンフラスコ)

参考:オズモール

著者情報

腰痛メディア編集部
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