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病状や自覚症状を知るために問診は欠かせない診察です。問診は今後の治療方針を検討するうえでの重要なステップになります。
今回はその問診について詳細みていきましょう。
ご自宅でのセルフチェックにもぜひ活用してみてください。

問診とは

問診は、診察のはじめに行われます。
腰痛は約8割が原因不明といわれているため、画像検査でも原因が明らかにならないことが多くあります。

そのため患者のもつ腰痛の状態を把握するため、問診は非常に重要な診察となります。
問診の内容から腰痛の原因を大まかに予想し、次の検査つなげます。
また、患者とのコミュニケーションの時間は、不安の軽減にもつながり、安心して治療をすすめていくことが可能になります。

主に質問される内容

痛みの発症時期

この質問では主に、急性か慢性かを区別することが可能です。
また、緊急性を図るためにも用いられます。急激に痛みが強くなっている場合には危険なサインが隠れている場合があります。

痛みの種類と程度

痛みにはいろいろな種類があります。ズキズキするような痛みなのか、鈍痛なのか。痛みの性質は人それぞれです。

痛みの程度も、寝返りが打てないほどの痛みや違和感がある程度など、その状態によって感じる痛みは変わってきます。

ピリピリするような痛み、ズーンとした痛みなど、できるだけあなたの痛みに近い表現を見つけてください。

「ズキン」「シクシク」…実際どんな痛み?患者の痛み可視化、診断システム開発

痛みの場所

痛い場所は具体的にどの辺にあるのか、1カ所なのか、広範囲なのか部分的なのかなどについて質問されます。

痛みがどれくらい続くのか

痛みの継続時間も腰痛によって違います。朝だけ痛いという方もいれば、1日中痛みに悩まされる方もいます。

ある程度時間帯が決まっているのなら、そのことも伝えておきましょう。

痛み以外の症状はあるのか

腰痛以外にもしびれなどのほかの症状があるのかは重要な情報です。その情報で腰痛の原因が特定できる場合もあります。

痛みの生じるタイミングはいつか

どのタイミングで腰痛が生じるのかは大切な情報です。骨が問題なのか、神経に異常があるのかを検討することが可能です。

また、普段の仕事での姿勢や日常生活でとる姿勢も関連してくることがあるので、普段の生活習慣の把握も重要になってきます。

ストレスを感じているか

腰痛とストレスの関係性は高いと考えられています。
心因性の腰痛は心の状態が関与しており、画像検査など目に見えないことが多いです。
根本的な原因を突き止めなければ誤診につながりかねないため、心の状態を含め問診をする必要があります。

まとめ

いかがでしたか?
普段あまり気にせず行われておる質問も、いろいろな目的があり行われていることがわかりましたね。
また、ご自身のセルフチェックにも活用していただいて、実際に診察に行ったときに、自身のことを詳細に伝えられることはより円滑な治療へとつながるため、自分自身の腰痛を理解するためにも使ってみてください。

【参考文献】
腰痛の診断法・検査法 All Rights Reserved.
https://yo-tsu.org/shindan.html#2-3

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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