ぎっくり腰って本当につらいですよね。
ぎっくり腰は一度なってしまうと何度も繰り返す人が多いと聞きます。
あのぎっくり腰になる瞬間の恐怖、なった後の苦しみはなった人にしか分かりません。

ここでは、ぎっくり腰の正体と、実際にぎっくり腰になった時によく使われる湿布の正しい使い方、他では教えてくれない「ぎっくり腰になった時のとっさの対処法」などを紹介します。

ぎっくり腰の正体

腰痛の代表格である「ぎっくり腰」には、さまざまな症状があります。

・屈む姿勢をして以来、ずっと腰のあたりが痛み日常生活がままならない
・普段から腰に違和感があり、最近は足先が痺れるようになってきた
・ふとした瞬間に腰に痛みが走るが、2〜3日もすれば何事もなかったかのように治り、忘れた頃にまた同じような痛みを定期的に繰り返す

など、腰にまつわるさまざまな症状が、ちまたでは全て「ぎっくり腰」と呼ばれています。
こんなにいろいろな症状があるぎっくり腰って、いったいなんでしょうか?

学説によるとぎっくり腰は、痛みそのものを指す一般的に用いられる通称名であり、病名や診断名ではありません。
そして全てのぎっくり腰には、必ず何らかの原因が存在します。
しかし、その原因があまりにも多岐にわたるため、ぎっくり腰で悩む人々ははっきりした原因を掴めずに長く患う人が多いのが現状です。

ぎっくり腰には、寝ていても立っていても痛みが伴うため寝たきりになってしまう重症なケースや、くしゃみなどのちょっとした動作によって一瞬だけ強烈な痛みが発生する、一見軽症とも取れるぎっくり腰などがあり、その深刻度合いはさまざまです。

症状が微妙に違うにもかかわらず、人から聞いた見当違いの治療法を試したり、やみくもに病院を巡ったり、いろいろな腰痛グッズを購入してみたりと、さまざまな理由から長く患ってしまう人が多いのも事実です。

ぎっくり腰になった時の強い味方?

ぎっくり腰を発症した時、もっとも手軽な対処法として湿布を貼る方が多いようです。手頃な値段でどこでも手に入りやすいためです。
しかし、湿布は時と場合によってはお勧めできません。
なぜなら、用途の違う湿布を使用することで病状を悪化させてしまう場合があるからです。
注意点として、湿布の使い方について解説します。

おおまかな湿布の種類と効能

湿布には、読んで字のごとく「湿った布」という意味があります。
水分を含んだ布が、皮膚への密着を高めるため即効性があり、薬効成分をより効率的に身体へ浸透させるはたらきがあります。
また、内服でないため副作用が少ないという特徴もあるようです。
主に患部を冷やすことを目的として使われるものと、温めることを目的として使われるものの2種類があります。

冷湿布

市販されている多くの湿布がこの類です。
冷やすことで麻酔効果の補助ができる他、患部の熱や炎症を抑える効果も期待できます。
これはいわゆるアイシング効果を狙ったものです。
http://www.mii.kurume-u.ac.jp/kenspo/kenkounews/news/43.pdf

◆効能
冷湿布の目的は、症状が発生した直後に患部を冷やすことで毛細血管の収縮を促し、炎症の被害を最小限に食い止めることです。

◆注意点
冷湿布で重要なのは、症状が発生した直後にその効果の恩恵を最大限に受けられるという点です。
言い換えれば、直後でなければ効果は薄れるとも言えるでしょう。
痛みが緩和されたからと言って、痛みの原因そのものが治癒したわけではなく、一時的に無痛になっただけの状態です。
不適当な時期に使用する冷湿布は、治癒を遅らせる可能性があるので注意が必要です。

温湿布

温めることで毛細血管の膨張を促し、傷ついた細胞へ流れる血流量を増やすことが目的のひとつです。

◆効能
血流量が増えるため酸素や栄養がゆき届きやすくなり、傷ついた細胞の治癒が促進されます。

◆注意点
温湿布で重要なのは、患部の炎症が落ち着いた後に使用することで、炎症を悪化させることなく治癒に専念できる点がメリットです。
よって使う時期については、その見極めが重要となってくるでしょう。
痛みがある部分に熱っぽさを感じている間は、温湿布の使用を控えましょう。

冷温湿布どちらの商品も、有効成分で選ぶより、正しい使い方をすることが肝要です。

ぎっくり腰になった時のとっさの対処方

腰は身体の中心に位置するため、大抵の動作には腰を使います。
以下はその腰をできる限り安定させ、痛みを最小限にし痛み止めを処方してもらうまでの物理的な緊急措置のひとつです。
ただし脚が痺れるなど別の症状が後発的に出た場合は、中止してすぐに救急車を呼ぶなどの対応をしてください。

1.ぎっくり腰がおきた時の状態のまま腹筋に力を入れ、ゆっくりと深呼吸します。処置を終えるまで終始腹筋に力が入っていることを意識してください。
2.1の状態を保ちながら手足の力を徐々に抜き、腕が自由に動かせる程度までリラックスした状態にしましょう。
3.1が立った状態の場合は、何かに掴まりながら腰を落とし上体と頭部を骨盤の上に垂直に乗せるように上半身を起こします。つま先立ちでしゃがんだ状態です。
寝ている状態の場合、2を行ってからゆっくりと四つん這いの姿勢になった後、上記と同じように何かに掴まりながら、つま先立ちでしゃがんだ状態になります。そばにいる人に軽く頭部を支えてもらうと、上体を起こしやすいでしょう。
4.上体を起こすことができたら、まっすぐ垂直に立ち上がります。
この時、目線を下に向けず、真っすぐ前を見るようにしてください。
頭は身体の中でも重い部位になるため、頭を固定し身体の重心がずれないようにすることが肝心です。
5.立ち上がりリラックスした状態で、ベルトや紐、できればタオルなど幅の広いものを使って、骨盤を覆うように縛りましょう。
目線は前を向いたまま、ウェストではなく骨盤を固定するように縛ることが重要です。

◆注意点
頭は身体の中でも上に位置するもっとも重い部位です。
腰の痛みを誘発しないよう腹筋を常に意識し、頭の位置にはくれぐれも注意してください。
できることなら、痛みが発生した部分はアイシングを施し、体全体は温めるようにすると良いでしょう。

ぎっくり腰を改善する近道

ぎっくり腰に限らず全ての腰痛は、症状や種類によって正しい処置・治療を行うのが大切です。誤った治療を施してしまうと、かえって症状が悪化してしまうかもしれません。まずは腰痛の原因をしっかりと把握してから、改善や治療にのぞみましょう。

腰痛ドクターアプリを使えば、腰痛を簡単に自動問診できます。腰痛の原因を知るのにお役立てください。

まとめ

ぎっくり腰とは、多岐にわたる腰痛の症状を含めた痛みそのものを指すことが分かりました。
そして次のミッションは、そのぎっくり腰の本当の病名を知ることです。
病名を知るためには、いつ、どこで、どのような時に、どのような状況で発症したか?を事細かく思い出し、記録、記憶することが大切です。それが次のステップに続く重要な手がかりとなることは間違いありません。
原因さえ分かれば、改善策は見えたも同然と言って過言ではないでしょう。

本項で紹介したことを踏まえ、日ごろの腰のケアを今一度見直してみてください。そして腰痛ドクターアプリで、いざという時に備えましょう。

著者情報

腰痛メディア編集部
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