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女性の体調不良の中のひとつとしてあげられる腰痛は、比較的多くの方が長期にわたって悩まれているのではないでしょうか。

その証拠に、腰痛の85%が原因を特定できないと言われています。

私も同じく腰痛持ちで苦しんできました。
とてもつらいですよね。

不意打ちのあの痛み。整形外科に通ったり、整骨院に行ってみたりしましたがよくなりませんでした。

ではなぜ改善されなかったのか。

それは腰痛にはタイプがあって、それに合った対応をしていなかったからです。
腰痛は放っておくと危険な場合もあります。
この記事を読んでまずはどのタイプかを考えてみましょう。
そしてそれに合わせた解消方法を試してみてはいかがでしょうか。
その結果、症状が少しでも良くなれば嬉しいです。

女性に多い腰痛のタイプとは|あなたはどのタイプ?

さっそく女性によくある腰痛をタイプ別にあげてみます。
自分がこれかなと思うものはありますか?

タイプは次の5つです。

①筋肉の衰えや骨盤・背骨などのズレによるタイプ
②体の冷えによるタイプ
③ホルモンバランスの乱れによるタイプ
④普段の姿勢から腰に負担がかかるタイプ
婦人科系の病気によるタイプ

では、それぞれ解説していきます。

タイプ①筋肉の衰えや骨盤・背骨などのズレによるタイプ

タイプの1つ目は筋肉の衰えや骨盤・背骨などのズレによる腰痛です。

筋肉が少なくなると背骨や骨盤を支える力が弱くなり、ズレが生じて炎症が起こり、痛みを感じます。

30代以降の女性は筋肉が弱ってくるため注意が必要です。

また、間違ったダイエットで筋肉が落ちたりすることもあります。

ちなみに私はこのタイプでした。

タイプ②体の冷えによるタイプ

タイプの2つ目は体の冷えによる腰痛です。

お風呂に入った時に痛みが和らぐのがこのタイプの腰痛です。

体の冷えは寒い季節特有と思いがちですが、夏の冷房のききすぎで体が冷えることもあります。
そのため、夏でも油断禁物です。

ついつい暑いからと家の中でも冷房を強めてしまいますが、長い時間になると体が冷えてしまいます。
もし寒いぐらいに冷房を使うという方は、部屋が涼しくなればいったん冷房をゆるめるなどの対策がおすすめです。

会社などでは自分の都合で温度設定を変更することができないと思いますので、自分でできる体温調整など工夫してみてください。

タイプ③ホルモンバランスの乱れによるタイプ

タイプの3つ目はホルモンバランスの乱れによる腰痛です。

生理痛や生理不順はホルモンバランスの乱れによるもので、ホルモンバランスの乱れは自律神経に影響し、自律神経失調症を発症します。

それによって肩こり・頭痛・腰痛を引き起こすのです。

また意外かもしれませんが、ストレスによることもあります。

● 寝ようと思っても寝れない
● イライラすることが多い
● なんとなく不安で気持ちに余裕がない
● お腹がへっているはずなのに食欲がない
● 休みの日も仕事のことを考えてしまう

これらに心当たりがあれば、慢性的なストレスが原因で腰痛になっているかもしれません。

タイプ④普段の姿勢から腰に負担がかかるタイプ

タイプの4つ目は普段の姿勢から腰に負担がかかることで起こる腰痛です。

● デスクワークで長時間同じ姿勢で座っている
● 自分は猫背気味だと思う
● ハイヒールを履くことで前のめりになる
● かばんをいつも同じ側の肩にかけてしまう
● 赤ちゃんを抱っこする時に反り腰になってしまう

これらに心当たりのある人は腰に負担がかかることで腰痛を引き起こしている可能性があります。

このタイプは日頃から姿勢を意識することが必要です。
具体的には後の解消方法でお話しますね。

タイプ⑤婦人科系の病気によるタイプ

タイプの5つ目は婦人科系の病気が原因で起こる腰痛です。

子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣嚢腫などがこれに該当します。
もし、この腰痛タイプだと思われた場合は、早期に受診することをおすすめします。

特に、症状が腰痛だけではなく、下腹部痛や不正出血がみられる時は早めに婦人科を受診してください。

女性に多い腰痛の原因とは

次に女性に起こる腰痛の原因について見ていきます。
女性に多い腰痛の主な原因は次の3つです。

1. 筋肉量が少ない
2. 血行が悪い
3. 自律神経の乱れ

原因①筋肉量が少ない

まず1つ目の原因として、「筋肉量が少ないこと」があげられます。

そもそも女性は男性に比べて、男性ホルモンであるテストステロンが男性の10分の1から15分の1しか分泌されず非常に少ないため、鍛えても筋肉が発達しにくいです。

また、テストステロンの代わりになるような女性ホルモンのエストロゲンも生理周期によって分泌されにくい期間があるので、女性は筋肉がつきにくいと言われています。

そして、筋肉量が少ないことで熱が作り出せず、結果として冷えにつながるのです。

さらに、筋肉量が少ないと体を支える力が弱く、姿勢も悪くなってしまうことも腰痛の原因になります。

原因②血行が悪い

2つ目の原因は「血行が悪いこと」です。

女性は子宮や卵巣など血流を妨げる内臓が多いので血流が悪くなります。
月経時には血液が減るため、熱を全身に伝えにくくなり、さらに冷えにつながるのです。

その他に、下着などの締め付けも血行が悪くなる原因のひとつです。

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、実は筋肉量と血流の悪さは冷えと関係しているのです。

原因③自律神経の乱れ

3つ目の原因は「自律神経の乱れ」です。

月経によりホルモンバランスが安定せず、自律神経が乱れやすくなります。

女性の方はスイーツが好きな人も多いですよね。
ついつい食べてしまいます。

実は、甘いものの過剰摂取も自律神経に影響を与えるのです。

しかし甘いものを我慢するとストレスを感じる人は多いと思います。

その場合でも無理のない範囲で過剰摂取にならないよう気をつけましょう。

あなたの腰痛タイプに効果的な解消方法

では、それぞれのタイプに合った解消方法を説明していきます。

ストレッチと適度な運動

この方法で解消される腰痛タイプ

①筋肉の衰えや骨盤・背骨のズレによるタイプ
④普段の姿勢から腰に負担がかかるタイプ

ストレッチと筋トレはそれぞれ目的が違います。

筋肉をほぐして柔軟性を高めるのがストレッチです。
そして、筋肉を鍛えて強くするのが筋トレです。

また、1つを長時間行って続かないよりも、2、3種類を20秒ほど、毎日続けることが大切です。

無理のない範囲で行ってくださいね。

先ほど、私は①筋肉の衰えや骨盤・背骨などのズレによるタイプだったとお話しました。

そこで、腰痛改善のため、今まで出かける時はいつも車だったのを近くに出かける時は自転車や徒歩に変えてみたのです。

そうすると少しですが改善がみられました。
もしかすると、今までまったく運動なんてしていなかったので効果が出やすかったかもしれません。

日常生活の中でちょっとしたことでもいいので、今までより運動量を増やすということを意識してみてください。

体を冷やさない

この方法で解消される腰痛タイプ

②体の冷えによるタイプ

下半身を冷やさないのがポイントです。

具体的には、心臓に血液を戻すポンプのような役割があるふくらはぎをあたためることで、血流がよくなります。

身近な解決策としては、衣服を工夫することでも血流をよくできます。

パンツスタイルがおすすめです。
もしスカートをはく時も厚めのタイツなどをはくといいです。

ピンポイントで温めたい時は温湿布やカイロも効果的です。
デスクワークの方はひざ掛けを腰に巻きつけてみるのもおすすめですよ。

他には食事の内容でも血流をよくできます。
特に体を温める食材を取り入れましょう。

具体的に体を温める食材は鶏肉・イワシ・エビ・カツオ・カブ・ニラ・ニンニク・ショウガなどです。
野菜は生野菜ではなく、スープや鍋の方が体を温めることができます。
そうすることでニンニクやショウガも取り入れやすいのでおすすめです。

ただし、温かい食事や飲み物であっても、食材そのものは体を冷やしてしまうものもあるので注意してください。

他にはお風呂に入ってリラックスすることもこのタイプの腰痛改善に効果的です。

体の中からも外からも温めて、自律神経を整えることもできます。

ぬるめのお湯にじっくりつかるのがポイントです。

めんどくさいからと言ってシャワーですまさないようにしましょう。

正しい姿勢の意識

この方法で解消される腰痛タイプ

④普段の姿勢から腰に負担がかかるタイプ

鏡の前で自然体に横向きで立ってみてください。

姿勢をチェックする際はリラックスしていつも通りの姿勢を取ることを意識しましょう。
姿勢をよくしなきゃと思ってしまうと自分の本当の姿勢が分からず意味がありません。

自分の姿を見たときに猫背になっていたり、おなかが前に出て背中が反るような姿勢になっていたりしませんか?
あごをひき、お腹を引き締める姿勢を意識しましょう。

デスクワークの方は1時間おきにストレッチをするのもいいですね。

他にはハイヒールを履いていて腰がだるいなと思ったらローヒールに履き替える、バッグを肩にかける側を意識的に変えることも効果が期待できます。

ほんのちょっとした意識の違いで腰痛が改善される可能性があるので試してみてください。

リラックス

この方法で解消される腰痛タイプ

③ホルモンバランスの乱れによるタイプ

自律神経の乱れを改善するためにストレスをためないことが大切です。
そのために、自分なりのストレス発散方法を見つけてみてください。

例えば、家でアロマをたくだけでもリラックスできおすすめです。

その他には、ぐっすり眠ることを心がけ、おいしい食事や好きな音楽を聞くなど、1日の生活の中であなたの体が喜ぶようなことをしてみましょう。

できることからスタートしましょう

記事のまとめ
・女性に多い5つの腰痛のタイプを知ることが大切
・女性に多い腰痛の原因は主に3つ
・腰痛タイプに合わせた解消方法で痛みから解放されましょう。

女性特有の腰痛のタイプと原因・解消方法についてお話してきましたが、聞くとわかってはいても実際にはできない、難しいと思えることもあったと思います。

でも大丈夫!

すべてする必要はありません。
できることからできる範囲でいいのです。

大事なのは今日から何か1つでもスタートすることです。
できそうにないと何もしないよりかはずっといいですよね。

やってみて痛みが和らいだなど何か変化を感じることができたら、きっとあれもやってみよう、これもやってみようと思えるはずです。

まずは何か1つ試してみましょう!
あなたの腰痛が改善されますように。

参考:日本整形外科学会

著者情報

腰痛メディア編集部
腰痛メディア編集部

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