ぎっくり腰は、動作や負荷に耐えられず何らかの形で支障をきたし痛みが生じることを言います。
腰のどの部分が痛むか、原因がどこにあるかは人によって異なります。
その原因の一つとして、仙腸関節障害があげられます。
では、その仙腸関節とはなにか、ぎっくり腰とはどのような関係があるのかみていきましょう。

仙腸関節とは

仙腸関節

骨盤3

仙腸関節は、骨盤を形成する仙骨と腸骨の間にある関節です。
役割としては、地面からの衝撃の吸収や上半身の重さを受け止めている重要な役割があります。関節といってもほとんど動くことがなく
衝撃を吸収するために周囲にある靭帯で強固に連結され安定しており、3-5㎜程の可動域といわれています。

仙腸関節障害とは

仙腸関節障害とは、何らかの原因で仙腸関節に負担がかかり動きがスムーズにいかなくなった状態を指します。
主に仙腸関節のゆがみが原因となり引きおこる腰痛のことをいいます。
足を組んで座ったり、片足に体重をかけて立つ、同じ側の肘を長時間つき続けるなどの動作を行うことで
骨盤に左右差が生まれ、仙腸関節に負担がかかります。それにより、腰への負担が軽減できなくなり腰痛として痛みが出現します。
仙腸関節は上半身、下半身の双方から強い力がかかるため仙腸関節に障害があると炎症反応が起こりやすく仙腸関節炎や捻挫につながります。

ぎっくり腰の原因

仙腸関節が理由でぎっくり腰になる場合は2パターンが考えられます。まずは、仙腸関節の捻挫です。
日ごろ、足を組んで座ったりと左右非対称な負担がかかり骨盤のゆがみが起こることで仙腸関節の捻挫が生じます。それにより急性腰痛が引き起こされる可能性があります。また、女性の場合は出産などで、仙腸関節周囲の靭帯が緩んだままになり、より仙腸関節の捻挫が起きやすく、ぎっくり腰につながるリスクが高くなるといえます。
次に仙腸関節の炎症が考えられます。仙腸関節炎の原因として、長時間座っていることや、出産、加齢によるものが多いとされています。
肥満の方や重い荷物を持つ作業をする方などは特に注意が必要です。女性では産後に多くみられ、出産によって生まれる骨盤のゆがみと同時に仙腸関節にもゆがみが生じ、炎症が起きやすい状態になっています。

まとめ 

仙腸関節由来のぎっくり腰の割合は多く確認されています。
普段何気なく足を組んだり、片足体重になっているかたは注意が必要かもしれません。
これを機に日ごろの動作を見直してみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
日本仙腸関節研究会 仙腸関節障害について
https://www.sentyo-kansetsu.com/jp/sacroiliacjoint.php

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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