腰痛があるとずっと座ることや立つことがつらくなったり、日常の何気ない動作でも痛みや腰の重さを感じたりするようになります。
そうすると、仕事や家事など日常生活にも影響が出てくるため、腰痛を改善したいと考える方も多いでしょう。
しかし、腰痛はマッサージや湿布などで対処しても一時的な緩和になるだけで症状が再発することが大半です。
慢性的な腰痛を改善するためには、腰痛の根本の原因を知る必要があります。
そこで、ここではつらい腰痛が起こる原因や改善方法について詳しくご紹介していきます。

腰の役割

腰は上半身と下半身をつなぐ部分であり、身体の中心部分です。
腰は重い上半身を支える役割があり、じっとしていても負荷がかかっている状態です。
さらに腰を「捻る」「曲げる」といった動作で腰を動かすことで、さらに負荷がかかります。
また、歩く度に下半身からの衝撃を受け止めるという役割も担っています。
腰が下半身からの衝撃を受け止めてくれるからこそ、上半身には衝撃が伝わらないようになっているのです。
腰は私たちの身体を支える土台部分となり、日常的に負荷がかかりやすいからこそ腰痛が起こりやすいと言われています。

腰痛が起こる原因

腰痛の原因は、大きく分けると「病気や損傷が原因の場合」と「日常生活が原因の場合」に分けることができます。
多くは日常生活が原因で起こる腰痛であることが多いですが、何らかの病気や損傷が関係している可能性も考えられます。
それぞれどういったことが原因で腰痛を引き起こしているのか見ていきましょう。

病気や損傷が原因の場合

ぎっくり腰

ぎっくり腰は正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、名前の通り突然腰に痛みが生じます。
その場から動けないほどの激痛が走り、痛みが数週間続きます。
重い物を持ち上げた時や、ベッドから起き上がった瞬間など日常の何気ない動作で引き起こされます。
ぎっくり腰は、腰椎やその周辺の筋肉や靭帯に損傷や炎症が起こっている状態です。
筋肉の疲労や関節の柔軟性の低下など日常の積み重ねが原因で生じると考えられています。

椎間板ヘルニア

背骨は椎骨という骨で構成されていますが、椎骨と椎骨の間には椎間板と呼ばれるゼリー状の組織があります。
椎間板は通常であれば内側にありますが、何らかの原因で外に飛び出してしまった状態が椎間板ヘルニアです。
椎間板が外に飛び出すことで神経を圧迫し、腰痛が生じます。
椎間板ヘルニアが起こる原因は、加齢による椎間板の老化や日常生活における腰への負荷などが挙げられます。

脊柱管狭窄症

脊柱管は神経の通り道であり、脊柱管が狭くなってしまっている状態が脊柱管狭窄症です。
加齢や疲労で骨や靭帯、椎間板の変性が起こることで生じると考えられています。
脊柱管が狭くなれば神経や血管が圧迫されることで腰痛が生じます。
腰痛だけではなく、足のしびれや長時間歩くと足が痛むといった症状を伴う場合もあります。

腰椎すべり症・分離症

脊椎の一部に疲労骨折が起こり、椎体がすべり出てしまっている状態を腰椎すべり症と言います。
椎間板などが疲労や加齢で変性してしまうことが原因で生じ、腰痛や下半身のしびれ症状を伴います。
腰椎が分離してしまっている状態を分離症と言い、繰り返し腰への負荷が加わることで起こりやすくなっています。

日常生活が原因の場合

骨盤のゆがみ

骨盤は上半身と下半身をつなぐ部分なので、骨盤にゆがみが生じると身体の筋肉バランスが崩れます。
筋肉バランスが崩れることで腰に余分な負荷がかかるようになってしまい、筋肉が疲労することで腰痛が起こるのです。
骨盤のゆがみは日々の積み重ねで起こります。
姿勢の悪さや日常の習慣、出産などが骨盤のゆがみの原因として挙げられます。

筋肉疲労

腰は身体の中心部分なので、負荷がかかりやすい部分です。
そこに姿勢の悪さや日常の何気ない動作などで腰に負荷が蓄積されていけば、腰は筋肉疲労を起こしてしまいます。
緊張状態になった筋肉は硬くなり、血管が圧迫されるようになることで血流が悪くなります。
そうすると、腰に痛み症状などが現れるようになるのです。
デスクワークなど長時間同じ姿勢が続くような場合も腰に負荷が蓄積されやすく、腰痛が起こりやすくなっています。

血行不良

血液循環が悪くなると、腰痛が引き起こされやすくなります。
血液は酸素や栄養を体中に届けるものなので、循環が悪くなることで痛みを生じるようになるのです。
血行不良は冷えやストレス、疲労、生活習慣の乱れ、運動不足などが原因で起こります。
また、高血圧や低血圧の場合にも血液循環は悪くなりやすいため、腰痛を起こしやすいと言われています。

筋力の低下

筋肉は骨を支え、負荷から守ってくれる役割があります。
しかし、中高年になると筋肉が老化し、運動不足にもなるので筋力が低下します。
腰回りの筋力が低下すれば、腰回りにかかる負荷をサポートするする力が低下してしまいます。
そうすると、負荷が蓄積されやすくなることで腰痛が起こりやすくなります。
また、女性は腹筋をうまく使えていないため、腰をうまく支えられずに腰痛を引き起こしやいと言われています。

つらい腰痛を改善・予防するためにできること

ご紹介したように腰痛が起こる原因にはさまざまなものが考えられ、複数の原因が重なっているようなケースも少なくありません。
慢性的な腰痛は日常生活が原因で引き起こされていることが多いため、腰痛の改善・再発予防のためにも原因の根本から改善していきましょう。
日常生活の中でできる腰痛への対処法は次のものが挙げられます。

腰回りを温めるようにする

痛みがある時には腰回りを温めるようにすることで、痛みの緩和が期待されます。
温められることで血流が促進され、凝り固まった筋肉がほぐれやすくなるので腰痛には効果的です。
ホットパックなどで温めることもいいですが、ゆっくりお風呂につかれば全身の血行が促進されます。
ただし、急性の痛みの場合は温めることで炎症が悪化してしまうため、冷やすようにしましょう。
急性の痛みは、ぎっくり腰やスポーツや交通事故などによる損傷が挙げられます。

ストレッチを習慣的に行う

ストレッチを行うことで、硬くなっていた筋肉や靭帯の柔軟性が高まります。
そうすれば、疲労も蓄積されにくくなります。
しかも、ストレッチを行うことで全員の血行も促進されるようになるので腰痛予防にもつながります。
デスクワークなど同じ姿勢が続くような場合には、合間時間に簡単なストレッチを取り入れるようにすることで腰への負荷を緩和させられるでしょう。
ストレッチは毎日少しずつ行うようにし、痛みが強い時には無理せずに安静にしてください。

姿勢や身体の偏りを正す

姿勢の悪さや身体の偏った使い方は、骨盤のゆがみや腰回りの筋肉疲労へつながります。
猫背や反り腰など姿勢が悪い場合には、日常的に背筋を正すように意識しましょう。
最近では、スマホやパソコンの画面を見る時の姿勢が原因で腰への負荷がかかりやすくなっています。
スマホやパソコン画面を見る時は姿勢を正すようにして、机や椅子の高さなどを調整してうつむき姿勢にならないように注意してください。
また、「足を組む」「壁にもたれて立つ」「頬づえをつく」といった習慣は身体の筋肉バランスを崩してしまい、身体にゆがみを生じさせます。
無意識に行いがちな習慣なので、少しずつ改善するようにしていきましょう。

まとめ

腰痛は日常の積み重ねが原因で起こるため、改善・予防するには自身の腰痛の原因を知ることが大切です。
根本の原因から改善を目指さなければ、腰痛は何度も繰り返し起こってしまいます。
つらい腰痛から解放されるためにも、自身の日常生活を見直して原因となり得ることから改善を目指していきましょう。

著者情報

腰痛メディア編集部
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