2021年4月14日(水)NHKのあさイチに『YO-TSU DOCTOR』を監修してくださっている成田崇矢先生と金岡恒治先生がご出演いたします。

ファシアとは

ファシアは日本語で「Fascia」=「筋膜」と訳されますが、筋肉を覆う膜だけではなく、筋肉・骨・内臓・神経・血管などのさまざまな組織を包んで保護する薄い結合組織や、組織間を滑走させる疎性結合組織などが含まれます。
内臓や骨など筋肉以外も覆うものなので、筋膜より幅広い概念です。

ファシアの役割と機能

あらゆる組織の位置の保持

骨、内臓器官、血管、神経など身体のあらゆる組織を包みこみ、それぞれの場所に適正に位置するよう支えています。

多方向への力伝達機構

筋膜は何々筋の様な個別に存在するものではなく、全てが繋がりあっています。そして一つの筋肉が収縮すれば、その力を筋膜が次の筋肉へと連動させます。筋膜は力を伝達する機能があります。

組織間の滑走性

区画する組織間の滑走性を保ち、それぞれが独立した運動が行えるようにします。

侵害受容器による疼痛感知:疼痛センサー(Nociceptor)

ファシアには痛みを感じるセンサーがあります。

固有受容器による張力感知:位置センサー(Proprioceptor)

どの程度引っ張られているか今どの位置にいるかわかるセンサーがあります。

筋組織におけるファシア

筋の周囲にはさまざまなファシアが存在します。各々の区画や周囲の組織との滑走性を保ち、独立した運動が行えるようにします。例えば以下のような組織がファシアの中で筋膜と呼ばれるものです。

浅筋膜(superficial fascia)

皮下に薄く広く分布する膜。皮下結合組織のこと。

深筋膜(deep fascia)

厚く全身に連結し筋組織の張力を伝達したり、直立位などの姿勢を保持したり、動作を行う際の緊張力を全身に伝える。

筋外膜(epimysium)

一般的にイメージされる筋肉の表面がここにあたる。

筋周膜(muscle-related layer)

筋繊維束を包む膜。

筋内膜(endomysium)

筋繊維を包む膜。

筋組織におけるファシアの機能不全のイメージ

緊張で堅くなる

これは筋肉が過剰収縮している状態を差します。痛み、疲労、同じ姿勢を続けることにより生じます。

滑走性がない

筋周囲の組織(脂肪など)や、筋肉間の滑走性がない状態を差します。主に炎症などで生じます。

モーターコントロール不全

例えば、インナーマッスルを使わず、アウターマッスルのみを使用している状態が挙げられます。

ファシアに関してはNHKあさイチでも過去に放送されています。
前回見逃した方や内容を忘れてしまった方へ、
2021年1月27日にNHKあさイチで放送された体メンテナンスの新常識「ファシア」第1弾のポイントをまとめました。
ぜひ復習してコロナ禍で運動量が減った日々の生活に取り入れてみてください。

参考文献:金岡恒治 成田崇矢,腰痛のプライマリ・ケア,文光堂,2018年,[52-62]

著者情報

林 慎一郎(はやし・しんいちろう)

株式会社ZEN PLACE アプリ開発責任者

金岡恒治先生、成田崇矢先生監修のYO-TSU DOCTORの開発を担当

この著者の他の記事を見る