皆さんは普段バッグをどのように持っているでしょうか?効き手側の肩や手で持っている方が多いかと思われます。
実はバッグの持ち方にも腰痛を引き起こす要因が潜んでいます。今回はバッグの持ち方について話していきます。

痛みの原因を知ろう

バッグを持つ時、片側の肩にかけたり、片方の手に持ったりしていると背骨がバッグを持った方向に傾く力が働きます。そして、片側の方向に傾く力に抵抗して背骨をまっすぐとさせるため、反対側の脊柱起立筋を使ってしまいます。それが原因で筋肉の疲労からくる腰痛や筋肉と骨との境目からくる腰痛を引き起こしてしまうことがあります。また、いつも同じ方の肩や手でバッグを持っていると体に癖がつき、体を歪ませる原因にもなります。

脊柱起立筋

正しいバッグの持ち方

ポイントは、左右交互で持つこと!

手提げバッグでも斜め掛け(肩掛け)バッグでも皆さんが普段使用しているバッグで結構です。筋肉の疲労や体の歪み軽減させるために、15分毎に右・左と入れ替えて持つようにしてみてください。

荷物を分散させて、左右で持つこと!

スーパーマーケットでの買い出しやショッピング時には、あらかじめ2つショッピングバッグを持参してみてください。買った物を2つのショッピングバッグに均等に荷物を分散させて入れ、両方の肩で持つようにすると、片側で持つよりも筋肉の疲労や体の歪みを軽減できます。
※両方の手で荷物を持ってしまうと急なアクシデント(転倒など)の際に、両手がふさがれてしまい対応できなくなってしまいます。2つに分けて荷物を持つ時は肩にかけるようにしてください。

リュックがおススメ

いろいろなバッグの種類がある中で、リュックサックが腰への負担が一番少ないといえるでしょう。リュックサックの場合、両方の肩に均等に力が加わります。左右差が生じにくく、筋肉の疲労や体の歪みにつながることも少ないです。リュックサックを背負う場合は、背中にフィット(密着)する位置までベルトで調節することも大切です。
リュックサック

荷物は最小限にしてバッグの重さを軽くすることを心がけて

長時間、重たい荷物を持っているとやはり筋肉に疲労がたまってしまいます。
せっかく良い持ち方に変えたけれど、バッグ中には荷物がいっぱいで重たい!そんな方はできるだけ中の荷物を軽くして出かけるよう心がけてみましょう。
リュックを背負う

まとめ

普段行っている日常生活動作を正しく行うことは意外と難しいものです。
実際に私のもとに受診される患者さんも、目の前で動いてもらうと腰に負担のかかる姿勢や動かし方をされている方が多いです。
体を正しく使うこと、鍛えることは腰痛予防だけでなく将来の寝たきり予防にも大切です。ぜひこの機会に自分の体の状態や使い方について見直してみましょう。

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著者情報

金岡 恒治(かねおか・こうじ)MD,PhD
金岡 恒治(かねおか・こうじ)MD,PhD

早稲田大学スポーツ科学学術院教授

日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病医

日本スポーツ協会認定スポーツドクター

日本水泳連盟理事・医事委員長 ほか

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