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突然ですが、あなたは毎日、お風呂に入っていますか?

「お風呂に入るのは面倒なので、シャワーだけで済ませてしまう」

こんな方も多いのではないでしょうか。確かにお風呂に入るには、お風呂場の掃除をしたり、浴槽にお湯を溜めたりしないといけないのが、面倒です。身体を清潔にするだけなら、シャワーを浴びるだけで十分と言えるでしょう。

しかし、お風呂には腰痛を予防する効果があるので、腰が痛い方は、お風呂にしっかりと入ることをおすすめします。ただし、腰痛症状によっては、お風呂に入らない方がいい場合もあるので、見極めることが大切です。

本項では「腰痛に効果的な入浴方法」「入浴を控えたほうがいい腰痛」について一挙に紹介します。これさえ読めば、あなたの腰痛も和らぐでしょう。腰痛に悩むあなた、必見ですよ!

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お風呂が腰痛にいい理由

お風呂に入ることで、さまざまな効果が期待できます。しかしここでは、お風呂に入ると腰痛が和らぐ理由について解説していきます。

血行が良くなるから

お風呂に入ると、血液の流れがよくなるので、筋肉の修復を早める効果が期待できます。

そもそも腰痛になる原因は、腰の筋肉に疲労がたまり、腰の筋肉が硬くなることです。筋肉が硬まったまま放置すると、血行の流れが悪くなり、腰痛に悩まされたりします。

腰痛を予防するには、硬くなった筋肉を緩め、血行の流れを良くすることが大切です。血行の流れを良くするには、お風呂にゆっくり入ることが効果的と言えます。

リラックスできるから

温かいお風呂に入ると、気持ちいいと感じる方も多いでしょう。このように入浴中は、気持ちを和らげる副交感神経が優位に働くので、リラックス効果があると言えます。心身ともに、リラックスすることも腰痛予防には大切なことです。

特にストレスが原因で発症する「心因性腰痛」には、リラックスする時間が必要となります。お気に入りのアロマやハーブを湯船に入れたり、鼻歌を歌ったりすることで、さらなるリラックス効果ができるでしょう。

水圧により、筋肉が緩むから

水の中では、「水圧」という圧力が体に働くので、マッサージを受けたような効果があります・さらに効果をあげるためには、10分から30分程度、ゆっくりとお風呂に浸かることです。

しかし、高齢者や心臓、肺などに持病がある方は、体に大きな負担となってしまいます。入浴方法については、かかりつけ医に相談し、自分に合った入浴方法を選びましょう。

効果的な入浴方法

ここでは腰痛に効果的なおすすめの入浴方法を4つのステップに渡って紹介します。ただし肺や心臓に持病がある方は、かかりつけ医に相談し、本項で紹介する入浴方法を試してもよいか確認をしましょう。

ステップ①シャワーで体を温める

浴室内の温度は冷え切っているので、まずはシャワーで浴室を温めます。シャワーの温度は40度ぐらいに設定し、浴室の壁やタイルにお湯をかけてから、浴室に入るようにしましょう。

なぜなら部屋の温度に比べて、寒い浴室は「ヒートショック」と呼ばれる意識障害を起こしやすいからです。浴室内の温度を温めておくことで、ヒートショックが起きる可能性を下げられます。

またシャワーを浴びて、体を十分に温めてから、お風呂に入りましょう。急に湯船に入ると、心臓や肺に負担がかかってしまうので、入浴前は体をよく温めるようにします。

ステップ②ぬるま湯で半身浴

お風呂の温度は、38度から40度のぬるま湯に設定し、深さはおへそがつかる「半身浴」にしましょう。半身浴の方が、ゆっくりお湯に入れるので、硬くなった筋肉をほぐすには効果的です。

また腰が痛くない方は、体を後ろに倒して、腰に負担がかからない姿勢をとったり、ストレッチをしたりするとより効果があります。下記に入浴中におすすめのストレッチを紹介するので、できる方は試してみましょう。

入浴中におすすめのストレッチ その1

①両手で浴槽のふちにつかまります
②そのまま体を捻ります。
③10秒キープします。反対も同じように行います。

入浴中におすすめのストレッチ その2

①浴槽のふちに、足をかけます。この時、できるだけ膝を伸ばしましょう。
②足首を返したまま、体を前に倒します。できない方は、タオルを足の裏に引っ掛けて、手前に引っ張るといいでしょう。

しっかりと体を温める

浴室から出る前には、体をしっかりと温めましょう。体を冷やしてしまっては、腰痛予防の効果も期待できません。

お風呂場から出る前には、40~43度の熱めのシャワーで体をよく温めるといいでしょう。また、浴室から出たあとも体に水滴を残さないように、しっかりと体を拭くことが大切です。頭もできるだけ早めに乾かし、体を冷やさないようにします。

入浴をしない方がいい場合

「腰が痛いから」と安易に入浴をすると、かえって症状を悪化させてしまったりします。腰痛を悪化させないためにも、入浴をしない方がいいケースを把握しておくことが大切です。

ここでは、入浴をしない方がいい3ケースを紹介するので、当てはまる場合は入浴を中止しましょう。

急に腰を痛めた場合

俗に言う「ぎっくり腰」になってしまった場合は、入浴を控えるようにしましょう。なぜなら、かえって腰痛を悪化させてしまう可能性があるあるからです。

「ぎっくり腰」とは、腰の筋肉が傷ついていて、炎症を起こしている状態です。炎症を抑えるためには、患部を冷やして安静にする必要があります。

お風呂には入らないほうがいいですが、「どうしてもお風呂に入りたい」方は、シャワーを浴びるだけにしましょう。シャワーを浴びる時間は短くし、できるだけ患部にお湯をかけないようにして入浴をします。

👉ぎっくり腰とは? 症状、炎症期間、どのくらいで治るか、予防法を解説

神経性の腰痛

神経性の腰痛とは、「腰椎椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」のように、腰にある神経が圧迫されることが原因の腰痛です。腰の痛みだけでなく、太ももや足先にも痛みやしびれをきたす特徴があります。

神経性の腰痛は、お風呂に入るだけでは改善が見込めず、専門医による治療が必要になります。重症化すると、手術が必要になるケースもあるので、早めに専門医のもとを受診するようにしましょう。

入浴を続けても治らない

入浴を続けて治らない場合は、2つの原因が挙げられます。

1. 筋力の低下
2. 癌などの病気が原因

筋力が低下していることで腰が痛い方、自分に合った運動に取り組むことが大切です。しかし、腰痛体操はたくさんあるので、自分にあった運動を見つけるのは、難しい方が多いでしょう。

そこで「腰痛ドクターアプリ」を活用します。これは、腰痛の専門医が監修したアプリで、あなたの腰痛に合った効果的な運動を提案してくれるのです。「腰痛ドクターアプリ」を使って、腰痛を効果的に治しましょう。

しかし、運動を続けても治らなかったり、安静にしていても痛かったりする場合は、「癌」などの病気が疑われます。心当たりのある方は、専門医を受診してください。

まとめ

慢性的な腰痛には、お風呂は効果的でした。お風呂に入るのは面倒でしょうが、腰痛に悩む方は、湯船にゆっくり浸かるようにしましょう。

しかし腰痛症状によっては、お風呂に入らない方がいい場合もあるので、注意が必要です。また、あまりに長引く腰痛は、病気の可能性もあります。腰痛が続く方は、専門医を受診してください。

腰痛は、生活習慣を改めたり、適切な治療やストレッチなどの運動療法を受けたりすることで、改善が期待できます。「もう腰痛は治らない」とあきらめず、腰痛に向き合っていくことが大切です。

参照:
普段、入浴はシャワーにしていますが、湯船につかった方が良いと言われました。その理由を教えてください。|千葉県のサイト
急性腰痛と慢性腰痛|滋賀医大病院ニュース
入浴~ストレス解消法~|日本成人病協会
美容にも健康にも効果的!お風呂でのストレス解消方法7選|Sunpac
お風呂は首までつかっても大丈夫なの?!|医療法人坂東クリニック
肩こり・腰痛対策―すぐに役立つ健康入浴法|花王

著者情報

腰痛メディア編集部
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