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女性は、仕事やファッションの一つとしてヒールを履く機会が多いと思います。
しかし、そのヒールを崩れた姿勢や、間違った歩き方で履いてしまうと腰痛の原因となる可能性があります。
今回は、ヒールが引き起こす腰痛の原因と解決策についてお伝えします。

なぜヒールが腰痛の原因に

ヒールを履いた状態というのは、つまさき立ちになり、体全体が前傾姿勢になります。
それを支えるために、体は自然と後ろに重心をかけるようになります。
その、無意識にバランスを保っている状態は、背筋を反らせ「反り腰」の状態となります。
その反り腰が、筋肉を緊張状態としてしまいます。ヒールを履いた状態の反り腰は、普段は使う筋肉とは別の筋肉に負荷がかかるため、本来の正しい姿勢を支える筋力が低下してしまいます。
そのため通常であれば使われるはずの筋肉が正常に機能せず体を支える形となり、
常に慢性的に腰周りの筋肉に負荷がかかるため腰痛の原因となりえるのです。

腰痛を防ぐヒールでの歩き方

予防策としてはヒールを履かないことが最善策ですが、仕事柄フラットな靴を履くのが難しい方や、
ヒールを履いておしゃれも楽しみたい!という方のために腰痛を予防するヒールでの歩き方をご紹介致します。
まずは目線を前に、姿勢を正して歩くことです。背中が丸くなることで腰へのダメージは蓄積していきます。
背筋を伸ばし、姿勢を正しく歩くことを意識してください。
次に膝を伸ばして歩くことです。しっかりと膝を伸ばすことで地面の衝撃を吸収し、腰への負担を緩和することができます。
最後に踵から足をつけることです。つまさきから足をつけると重心が前にいきやすく反り腰を増強してしまいます。
そのため歩くときに踵から足を地面につけるよう意識してみてください。

まとめ

普段から何気なく履いてるヒール。正しい歩き方を理解していないと、慢性的な腰痛を引き起こしかねません。
とくに女性は男性と比較して筋力も弱く、加齢により筋肉も衰えやすいため、日々の歩き方を意識しながら
健康な体の維持とおしゃれを楽しんでください!腰痛改善にはストレッチや体幹トレーニング、有酸素運動も有効的です。

【参考文献】
1)監修:矢野啓介、監修:奥川洋二(2013)、「腰痛改善BOOK 対処療法から根本治療へ」スタジオタック p118
2) 佐藤綾花、神先 秀人(2015)「ヒール高の違いが立位姿勢および歩行時の骨盤角度に及ぼす影響」日本理学療法士協会

【参考】
ハイヒールでも腰痛にならない! All About

著者情報

岡田 ひかり
岡田 ひかり

保有資格

看護師、保健師

経歴

看護の大学を卒業後、都内大学病院の外科病棟で急性期の看護を学ぶ。

その後、福祉施設で通所介護や在宅支援へ向けた看護業務実施。

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