長引く腰痛に悩んでいませんか。

現代病とも言われる腰痛。慢性的に何カ月にもわたり、痛みを抱えているかもしれません。
その上、明らかに身体的な原因がないにもかかわらず、自覚症状として腰痛を感じている場合も。

身体的所見のない腰痛の場合、それはもしかしたらストレスからくる痛みなのかもしれません。

近年、腰痛の原因に心理的ストレスが関係しているということが分かってきました。働き盛りの30代から50代の方に多く、特に仕事や家事育児などで、心身の疲労が蓄積している方に多く見られています。

ここでは心理的なストレスがどのように腰の痛みを引き起こすのか、またストレスによってどのように腰痛が悪化するのかについてお伝えします。

長引く腰痛に悩んでいる方、病院に行っても原因がなかなか特定されなかった方。
あなたの腰痛は身体的なものではなく精神的な要因から引き起こされているかもしれません。

なかなか治らない腰痛にお困りの方は是非参考にしてみてください。

あなたの痛みはどこから来るのか【「心因性腰痛」の可能性も】

日常生活においても「腰」には多くの負担がかかっているため、姿勢や動作時の体勢により、腰痛を起こしやすい部位なのです。
このため、腰痛の原因といえば「器質的要因」つまり整形外科的な腰痛を中心にその対処法や治療が重ねられていました。

しかし近年、新しい腰痛の捉え方として「不安や恐怖心などメンタルヘルス分野の要因」があることが分かっています。
身体的な要因がない長引く腰痛の場合、このような要因で腰痛が引き起こされているかもしれません。

心因性腰痛とは

一般的に、慢性腰痛というのは『3カ月以上症状が改善しない腰の痛み』のことを指します。
そして慢性腰痛のうち、ストレスが原因で起こる腰痛が「心因性腰痛」なのです。

心因性腰痛は、仕事や家庭生活その他で社会的にストレス受ける環境にいる場合に生じることが多く、慢性腰痛の中でも比較的高い頻度で見られています。

身体的要因のない「心因的腰痛」は、一般的な整形外科分野の治療での改善は望めません。

痛み止めや注射などの対症療法ではなく、ストレスそのものを軽減するような治療計画が必要です。
また、身体的腰痛の治療よりも長期間にわたる治療が必要となることもしばしばあるため、根気強く腰痛と向き合うことが大切です。

このように 心因的腰痛は一般的にいう慢性腰痛とは区別して治療をしなければなりません。

そのため、どれだけ早く「心因的な腰痛である」ということに気がつけるか、「身体的な病因がないことを明らかにできるか」という部分が早期治療のポイントになります。

腰痛につながる「心の状態」とは

このように腰痛には心理的な要因もあるのですが、それだけではなく、実はストレスそのものが「ぎっくり腰」を誘発するリスクになることもわかっています。

通常「ぎっくり腰」というのは、腰に急激な負荷かかることで起こります。ではどのようにストレスからぎっくり腰を発症するのでしょうか。

例えば、ストレスを抱えた状態で重いものを持ち上げる場合。

人間の体は、ストレスにより体のバランスに乱れが生じます。

そのような状態で急激に重いものを持つということは、体のバランスが乱れた状態で腰に負担がかかることになります 。そのため、椎間板にかかる負担が通常よりも増し、ぎっくり腰が起こるのです。

このように心理的なストレスが腰全体の不具合となって現れた結果、ぎっくり腰を発症させるリスクを高めてしまいます。

また、心理的なストレスは体の筋緊張にも大きく関わっています。

ストレスを感じていると、常に体が緊張した状態となり睡眠障害や疲労の蓄積など脳機能の不具合を引き起こします 。
それにより体の血流障害が生じ、筋肉の中の血流も低下します。
すると、筋緊張が高まって腰痛として感じる状態になってしまうのです。

このように体の痛みとは一見つながりのないように思える精神状態ですが、実は密接に関わっているということがわかります。

これらのことからも、心の状態を平穏に保つこと・ストレスのない生活を送ることが、腰痛予防の観点からも重要なのです。

ストレスの身体化「心が腰痛を引き起こしている!」

ストレスが腰痛の原因となる。
この件について、もう少し詳しく見ていきましょう。

まず、腰痛というのは腰の痛みを和らげる仕組みと関係があります。

腰から痛みの信号が脳に伝わると、脳からドーパミンという神経伝達物質が放出され、その後セロトニンやノルアドレナリンが放出されます。セロトニンやノルアドレナリンには、痛みの信号を脳に伝えづらくする働きがあります。

本来であればこの仕組みによって、腰痛などの痛みが和らいだ感覚になります。

しかし、ストレスを長期間感じているとこれらのバランスが崩れ、脳内でドーパミンが放出されにくくなるのです。その結果、セロトニンやノルアドレナリンが減ることになります。

このため、脳は痛みを感じやすくなり、腰痛が長引いたりわずかな痛みでも強く感じたりするのです。

ですから、精神的要因の腰痛に対して一般的な腰痛の治療を繰り返した場合、当然ながら効果が出ないという結果になります。さらに、効果がないという現状が治療に対する不満につながり、さらにストレスやうつ不安が増えるという悪循環が生じるのです。

このことからも、ストレスが腰痛の原因になる、ということを正しく認識し、その他の原因から区別して治療を進めることが重要になります。

こちらは、病院でも使われる腰痛チェック表(患者さん用)です。

①泣きたくなったり泣いたりすることがある
②いつもみじめで気持ちが浮かない
③いつも緊張してイライラしている
④ちょっとしたことがしゃくにさわって腹が立つ
⑤なんとなく疲れる
⑥痛み以外の理由で寝つきが悪い
以上は「いいえ=1点」「時々=2点」「いつも、ほとんど=3点」

⑦食欲はふつう
⑧1日の中では朝方が一番気分がよい
⑨いつもとかわりなく仕事がやれる
⑩睡眠に満足できる
以上は「いいえ=3点」「時々=2点」「いつも、ほとんど=1点」

結果15点以上だった場合でなおかつ腰痛がある場合は整形外科への 受診をお勧めしています。
15点以上だった場合でも腰痛がなければ心配は要りません。

実際の診察では患者さんへの質問と医師の問診内容を総合的に判断しています。

悪循環を防ぐ「ストレス解消で腰痛緩和」

長引く腰痛には、その背景にストレスが隠れているかもしれません。

心因性腰痛の患者さんの場合は整形外科だけでは治療が難しく、精神科と密に連携し、心身の両側面からのアプローチが必要です。

ストレスによる慢性腰痛が長引くと、それがさらなるストレスを引き起こし、痛みが悪化していくという状況が繰り返されます。
ですので、まずは「腰痛の原因を正確に知ること」が必要であり、それが効果的な治療への第一歩。適切な診断は正しい治療を始めるためには重要なのです。

それでも、なかなか病院受診ができないという方には、腰痛の状態を正しく知るためのアプリもおすすめです。
スマホがあれば、いつでも好きな時に腰痛診断ができます。
カンタンな質問に答えていくだけで、今の腰痛の症状や、適切な対処法、腰痛の改善方法を知ることができますので、ぜひ一度アクセスしてみてはいかがでしょうか。。

今現在、長引く腰痛に悩んでいる方。
病院受診やアプリなど、自分の要求を正しくするためのツールを上手に使って腰の痛みから解放される生活を手に入れてみませんか。

著者情報

腰痛メディア編集部

こんにちは。 腰痛で悩む多くの方に役立つ情報を毎日お届け。それぞれが違った痛みの場所・違った痛みの度合い・違った原因をお持ちです。 一人一人が自分の腰の状況(病態)を理解し、セルフマネジメントできるようになることが私たちの目標です。記事のご意見・ご感想お待ちしております♬

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